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2006.02.03更新
 

ハコモノビジネスに変化 ネーミングクライツビジネス
 

調味料・食品会社の味の素。バッグやドレスで知られる世界のブランド、ご存じシャネル。そして現場系人材派遣業として伸び盛りのフルキャスト。この3つの企業に共通するものは??

答えは、いずれも巨大イベント施設のネーミングオーナーということ。
ネーミングライツとは、主に施設などにおいてスポンサー企業の社名やブランド名を冠する権利、すなわち命名権をネーミングライツといいます。新しい広告概念として、 アメリカでは'80年代以降、北米のプロスポーツ施設を中心に市場が急速に拡大中です。

日本の競技場では、'02年の「味の素スタジアム(旧東京スタジアム)」において、はじめて導入されました。それに続いて'03年、グリーンスタジアム神 戸が「Yahoo!BBスタジア ム(現スカイマークスタジアム)」と改名されるといった動きがあった後、停滞期を経て、プロ野球の経営危機が表面化し、スポーツ経営への関心が高まりはじ めた'04年あたりから、動きが活発化しています。

先述のシャネルは東京有楽町にある国際フォーラムの、フルキャストは、楽天イーグルスの本拠地である「宮城フルキャストスタジアム」のネーミングライツの 持ち主。もともとこうしたハコモノを維持するのには、大変なお金がかかるわけですが、このネーミングライツを売買することでその費用に充てる例が増加して います(たとえば味の素スタジアムの場合、3年契約で総額12億円)。

スポーツ経営が大きな転換期に差し掛かっている現在。
ネーミングライツビジネスは、経営負担を少しでも軽減する方法として、大きな注目を集めています。

参考:はてなダイアリー、Border Zero、石原慎太郎公式HPほか


意外と知られていない!?「ノーアクションレター制度」
 

新会社法の施行で株式会社がより簡単につくれるようになるようです。資本金の最低額制限がなくなり、最低3人必要だった取締役も1人で十分となるなど、起 業家の方や、新たにビジネスを起こそうという方にはチャンス到来です。ただ起こした会社がうまくいくかどうかとなると、別の話となります。現在さまざまな 分野で規制緩和が進められていますが、その一方で新たな制限を課した法律が生まれているからです。

特に最近では環境や知的所有権、プライバシー等に留意しておかないと、訴訟などで足をすくわれかねません。とりわけ起業時や新規事業を展開するにあたっては、先行する企業の権利とぶつからないよう細心の注意が必要になってきます。

対策としては創業時から優秀な法律家や弁理士、会計士などを立てておくことですが、そうした人たちと契約するにはそれなりにお金がかかってきます。

こうした起業家や新規事業を考える経営者のためにあるのが「日本版ノーアクションレター制度」です。
これは何か行為を起こそうとする時、訴訟などの法的なアクションを起こす可能性がない(=ノーアクション)ことを書面(レター)で通知する、アメリカの証 券取引委員会(SEC)の仕組みを基に日本政府が導入したもので、日本では「行政機関による法令適用事前確認手続」と呼ばれています。

企業が新たに事業を展開しようとした際、当該官庁に問い合わせるとその事業プランが違法とみなされるかどうかについて調べ、その可否を原則30日以内に回答してくれるという便利な制度。

各省庁の回答には法的な拘束力はありませんが、仮にその回答を遵守して不利益を被った場合は 訴訟を起こすことは可能です。制度は平成13年から導入されていますが、意外と利用されていないようで、今のところ年間20、30件程度しか照会されてい ません。これはおそらく各省庁のホームページから誰でも事例が閲覧できるようになっているため、アイデアの盗用を懸念する事業者が問い合わせを避けている ためと思われます。

ただ、ここに来て非公開に向けた改善策が討議されはじめていますので、今後は利用者が増えてくるでしょう。

こうした新しいビジネスが羽ばたける環境がどんどん整備されてくるといいですね。

参考:総務省HP、経済産業省HP、経団連HP、民主党HP、「頭で儲ける時代」ほか


高齢化対策の切り札!? 脳活性化ビジネス
 

日本の高齢化が加速しています。今後少子高齢化が進むと激変する国際社会に老人大国日本が太刀打ちできるのか、ついつい心配してしまいます。いやそれより わが身の心配が先かもしれませんね。身体ももちろんですが、頭が老化するのが何より不安です。そんな不安を反映してか近年「脳ブーム」と呼ばれるほど、脳 に関する著作物や玩具、テレビ番組が人気を集めているようです。

たとえば東北大学の川島隆太教授が監修した『脳を鍛える大人のドリル』シリーズは、累計で300万部を超えるベストセラーとなっています。また同様の存在 として広島県尾道市の小学校校長陰山英男先生が著した『百ます計算』があり、陰山先生の場合も他の著書と合わせ400万部以上を売り上げています。いずれ も小学校レベルの読み書きを繰り返す簡単な内容ですが、脳の力を活性化させる実証的な効果を上げており、小学生から高齢者まで幅広い人気を集めています。

書籍市場に詳しい専門家の話では、もともと脳に関する本のブームは定期的に訪れていたとのことですが、今回のブームはかなり長いとのこと。きっかけは 2000年あたりに人気の出た『話を聞かない男、地図を読めない女』で、その後、養老猛司さんが書いた『バカの壁』で一気にブレークしたと言われていま す。

ただ今回のブームはただ長いだけでなく、横の広がりが特徴です。たとえば川島先生の『脳を鍛える大人のドリル』は任天堂から「Nintendo DS」と いうゲームのソフトとして商品化され100万本を超えるヒットとなっています。しかも昨年の父の日や敬老の日にはこの商品を買った子供が、自分の父親やお じいさんにプレゼントするという従来と逆の光景が各地で見られたと言います。

食の世界にも脳ブームは波及しているようです。岐阜県では各自治体と民間企業が手を結び「脳と食の科学研究推進会議」を2003年に設立、「健脳フォーラム」を開催するなどして、脳に良い食の開発を推進しています。

健康管理はいよいよ「体」から「脳」の時代に入ったようですね。

参考:任天堂HP、サンケイビジネス・アイ、くもん出版HP、朝日新聞、「頭で儲ける時代」、岐阜県HPほか