4月19日、米国のパソコンメーカー、アップル社は、2006年4月1日を末日とする2006年度の第2四半 期の業績を発表しました。売上高は43億6000万米ドルで純利益は4億1000万米ドル。前年同期の売上が32億4000万米ドルで、純利益が2億 9000万米ドルですから、売上で1.35倍、利益は1.41倍の伸びたことになります。
好調の原動力となっているのが、携帯ハードディスクプレーヤー「ipod」。アップルはご存じの通り、Macの愛称で知られるPCを作っていますが、その 出荷は前年同期に対して4%増。これに対してipodは実に61%の伸びを示したのです。
ipodが人気を呼んだ理由は、デザインの良さもありますが、インターネットから気に入った音楽をダウンロードして、ipodに取り込めるようにした音楽 配信サービス、「itunes Music Store」を開始したことが非常に大きいようです。日本では2005年8月からサービスを開始。これを機に音楽ソフトの流れはCDからネットを使った音 楽配信サービスに一気に移り始めた感があります。
アップルの後もYahooやTSUTAYAなどの量販店や大手ポータルも参入し、価格競争も激化、すでにネット配信型の音楽サービスは1曲150円にまで 下がっています。こうした影響を受けて、じわじわと売上を落としているのが、音楽CD。2000年に5239億円あった市場は2004年に4478億円ま で縮小しています。
これは単にネット配信に押されているだけでなく、かつてのように100万枚を超えるメガヒットが出にくくなったという事情もあるようです。
このまま音楽CDは廃れていくのか??と思いきやそこは市場を切り開いてきたレコード会社。いろいろ知恵を絞っています。
例えば昨年東芝EMIから発売された「ベスト・クラシック100」。通常1万枚いけば大ヒットと言われるクラシックCDで、これまで70万枚を売り上げています。
ヒミツは100曲でわずか3,000円という価格。音楽産業は知的所有権が複雑に絡んでおり、なかなか低価格での提供は難しいのですが、東芝EMIではク ラシックを普及させる目的で、親会社EMIの許諾を得て、実現に至ったとのこと。
このベストシリーズは他にも「ピアノ」「オペラ」などがあり、総計150万枚以上を売り上げているとされます。
このほか、これまでは実現できなかった、複数のレコード会社に所属するアーチストのベスト曲を集めたコンピレーションCDなども登場、低価格のネット配信音楽に対抗しています。
CDはジャケットのデザインやライナーノーツがついていたり、ネット配信にはない魅力もありますし。
さてみなさんは、CD派でしょうか、ネットダウンロード派でしょうか?
※参考:フジサンケイビジネスアイ、JTRO産業レポート、アップルHP、NIKKEI NETほか
2001年の911テロを機に、世界が変わったと言われています。何が変わったかはいろいろですが、一番はいつでもどこでもテロの危険があり、日本もその例外ではなくなったということでしょうか。とは言えなかなか実感が湧かないのも事実です。
でも確実に変わっているものもあります。その一つが、航空業界。テロを機にプライベート航空機のニーズが高まっているようなのです。
もともと欧米の大企業のトップや富裕層の間では、移動はプライベート機を使ってすることが「常識」でしたが、テロ後は空港でのセキュリティ強化などから、 搭乗や入出国に時間がかかるようになり、それを嫌った企業や企業トップの間で、プライベート機に対する関心が急速に高まっているようなのです。
プライベート機なら搭乗手続きやセキュリティチェックはほとんど気にしなくていいので、時間が読めますし。
とくに米国では、その市場が急速に拡がっていて、なかでも4−8人乗りのマイクロジェット機のニーズがうなぎのぼり。年間200機の需要があるとされます。
この市場で高いシェアを持つ米国のエクリプス社の「エクリプス500」は、今年行われた航空産業見本市で、受注が2400機に達したといいます。1機 150万米ドルと、従来200万米ドル以上はする競合機に比べ、割安なのが魅力ですが、テロがそのニーズに拍車をかけたことは間違いないようです。
日本のホンダもこの市場を狙っており、2003年には自社でエンジンから機体まで開発した「HondaJet」の試験飛行を成功、実用化のカウントダウンが進んでいます。
でもプライベートジェット機なんてまだまだ「特別な人」の市場……と思いきや、なんとアメリカのマサチューセッツ工科大(MIT)の航空宇宙工学科の学生たちが空飛ぶ自動車の開発に挑んでいるのだそう。
空飛ぶ自動車は「Transition Persona Air Vehicle」と呼ばれ、定員2人。翼は折りたたみ式で、飛行の際にはこれを拡げます。だいたい160〜800キロの距離の飛行ができるよう設計され、 2010年までには試験飛行にまではこぎ着けたいとしています。
MITはかつて1988年に人力飛行機で約116キロ、4時間の世界記録を持っており、航空科学では一目も二目もおかれた存在。実現性はかなり高いでしょう。
渋滞がなくなる日も意外に近い?かもしれませんね。
※参考:Cnetjapan 、本田技研ホームページ、フジサンケイビジネスアイほか
ペットブームと言われ数年経ちますが、ブームは依然、衰えるどころか「ワンちゃん」市場を中心に、大企業が様々な関連業種に参入し、拍車が掛かっている様子。
富士経済の「2005年ペット関連市場マーケティング総覧」によると、2006年のペット関連市場はペットフード、ペットケア用品、ペット生活用品の3分 野のみでも、2004年比106%の、3,820億円にもなるそうです。
今や愛犬を着飾らせトリミングに通うのは当たり前。お洒落なカフェで飼い主と共にくつろぐワンちゃん達の姿をよく見掛けます。今では犬用のメニューを用意 している「ドッグカフェ」もめずらしくはありません。また、これまでは御法度であったペットの飼育を売り文句にした、専用の洗い場などを設置したマンショ ンも登場しています。
トリミングは「エステ」へと進化。「ヘアカラーリング」「マニキュア」「泥パック」など、人間顔負けの美容メニューが揃っています。中には健康のために 「針治療」を受けるワンちゃんもいるというから驚きです。
医療面も飛躍的に進化しました。ペットの世界でも高齢化が進んでいることから、がんや糖尿病などの生活習慣病や白内障を患うワンちゃんが増加しているので す。白内障の手術費用は両目で60万円と高額ながら、手術を希望する愛犬家は多数。人間のように保険診療のないペットの医療費は実に高額です。
そんな飼い主の負担を減らそうと、「ペット共済」や「ペット健康保険」が次々と商品化。やがて寿命をまっとうしたペットたちの葬儀は専用の葬儀場で、人間 と同様の形式で執り行われ、「ペット霊園」に納骨されます。
そして残された飼い主達の「ペットロス」を「ペットロス・パラカウンセラー」と呼ばれるプロが癒してくれる……。
もはや人間の世界顔負けの待遇を受けるペットたち。今後どんなビジネスが誕生するのか楽しみですね。
※参考:スポーツニッポン、中京テレビHOME、ペットジャーナル、eciteニュース、tansei.net