香りは古くから社交の場や儀式の場のさまざまな生活シーンで使われてきましたが、最近では香りはビジネスで多様に活用されている様子です。たとえばマンダ リンオリエンタル東京では、38階・37階・3階で各フロアに合わせた香りの演出を試みており、ホテルという非日常的な空間の優雅さを際立たせています。
一方高級車ブランド「レクサス」では全国約30の販売店で香りを取り入れた空間演出を実施。四季に合わせ、各店舗がセレクトした「レクサスの香り」が、顧 客を出迎えてくれます。なんでもある香りをかいだ瞬間に、その香りにまつわる記憶がよみがえる「プルースト効果」の利用が着目されているのだとか。
TOKYO FMでは、ラジオ番組「Tapestry」の中で、何と、音楽と共に「香り」をリスナーに届けています。NTT Comの、パソコンで制御できる香りの発生装置「アロマジュール」を使った、「香り通信」技術を利用したもので、インターネットなどから香りのプログラム をダウンロードすれば、番組の音楽に合わせてブレンドした香りが楽しめるというもの。NTT Comでは、今後、ホテルや映画館、CDショップなどの、プラットフォームとしての導入を考えているそうです。
視覚に次いで脳への刺激が大きいとされる嗅覚。今や五感をフルに刺激するのが、マーケティングの新常識のようです。
※参考:Sponichi Annexs http://www.sponichi.co.jp
IMPRESS Watch http://www.watch.impress.co.jp/
air aroma http://www.air-aroma.jp/business/north.html
ほか
一定年収以上の会社員を労働時間規制から除外する「ホワイトカラーエグゼンプション制度」で改めてクローズアップされた日本の残業問題。日本人の働き過ぎ は今に始まったことではないのですが、働き方や職種の専門化など多様化に加え、昨今はリストラで残った社員に仕事が覆いかぶさる、といった事態がこの問題 を根深くしているようです。
いずれにしても労働時間は短いほうがいいのは確かでしょう。でも人より働かなければ競争には勝てません。「そんなことはない。人より働かず、休めば利益は上がる」という会社があります。
岐阜県にある建築用電材メーカー「未来工業」がそれです。モットーは「休め。働くな。良きに計らえ」というからユニークです。労働時間は製造業で最も短い 1640時間。ゴールデンウィークや夏休みは連続10日。遅刻や早退はお咎めなし。年末年始の休暇は実に19日間連続に。さらに営業マンにはノルマが一切 なく、会社の上司への「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」も禁止。人事評価も成果を気にしないから今どき珍しい「年功序列」だそう。それでいて利益 率は業界トップの10数%を維持。平均が3〜4%と言われる業界では驚異的な数字です。創業者で相談役の山田昭男さんによれば、「日本人は農耕民族だか ら、働くなっていっても働く。だから働くなって言ってたほうが働くし、工夫も生まれる」
ユニークな会社と言えば、北海道帯広市にある菓子メーカー「六花亭」もそうです。日本で最初にホワイトチョコレートを作った会社として知られ、最近では 「マルセイバターサンド」が人気です。ここでは社員のモチベーションを上げるために表彰制度を設けているのですが、会社の仕事とは関係なく、その人が目標 に対してどれだけ頑張ったかを見て決めています。ある社員は「地元の盆踊り大会でリーダーシップを発揮したから」という理由で表彰されたそうです。
六花亭のモットーは「仕事も遊びも一生懸命」。同社の有休消化率は100%、しかも17年連続だとのこと。未来工業同様社員にノルマはなく、売上げ目標も 設定していません。にもかかわらず売上げは右肩上がり、いつの間にか北海道最大の菓子メーカーになりました。
ビジネスの世界では「実力主義」「成果主義」「ノルマ」「目標管理制度」など、とかく効率や成果を重視する経営理論や仕組みが浸透していますが、そればか りが正しいとは限らないようです。たまには「常識」とされていることも疑ってみるのもいいかもしれませんね。
※参考:楽して儲ける!<中経出版>
21世紀ビジネス塾<NHK出版>
YOMIURI ON LINE http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/glocal/glocal_040609.htm
WEBティエラ http://www2.hitachi-kenki.co.jp/tierra/
北海道庁HP http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/sum/keizaibu/genki/15.htm
JALカーゴ「BI-MONTHLY SUPER LOGISTICS」 http://www.jal.co.jp/jalcargo/about/jonboard/388/03.html
ビジネスはいつも激しい顧客獲得競争にさらされています。勝ち続けるためには、多大な時間とコスト、膨大なエネルギーを投じ続けなければなりません。しか も苦労して獲得した顧客でも良好な関係が続けられるとは限りません。でもそんな不毛な競争にピリオドを打つ方法があるというのです。
自分にとっての「完璧な顧客」を獲得しさえすれば…。そんな方法があるのでしょうか。 アメリカのジャン・ストリンガーとステーシー・ホールが著した「顧客は追いかけるな!」によれば、相手にしたくない顧客、嫌いな客は追いかけなくていいと、いいます。自分にとって価値観がぴったり合う「完璧な顧客」とだけ取引すれば、売上げが上がるというのです。
そのためにはまず自分が引き寄せたい「理想の」顧客を明確にすることだと説きます。そしてその顧客を強く思うのだそうです。そうすれば完璧な顧客が引き寄せられるとのこと。
にわかに信じがたいですが、望みを心に強く描けばそれを具現化できるということは最新の量子力学の「マインド・オーバー・マター」の研究でも支持されてい ると述べています。「マインド・オーバー・マター」とは今の思考パターンを変え、望む結果をイメージすることに集中すれば、物事の結果をコントロールでき るという考えです。どこかポジティブシンキングに通じるものがありますね。
もちろん見えない顧客に対して、期待しているだけではいけないようで、まず自分の心の中にあるコアバリューを明らかにすることが必要です。コアバリューは あなたが価値を感じる言葉、たとえば「誠実さ」「喜び」「自信」「貢献」などです。そしてそこから自分の使命を導き、明文化し、ビジネスの使命と一致させ ていくことが前提となります。
本の中では「もし使命を忘れてビジネスを続けていくと、ニーズと合わない顧客が集まってくることになるだろう」とも言っています。つまり自らの使命をしっかり認識し、完璧な顧客を描いてビジネスに取り組めば、そのような結果が望めるということ。
さてさて「完璧な顧客」、明確に描くことができますか?
※参考:シンクロニシティの法則 顧客は追いかけるな!<ダイヤモンド社>