もはや今年の流行語大賞間違いなさそうな「メタボリック(内臓脂肪)症候群」−
4月からその予防を目指す特定健診制度がスタートしたのを契機に、食品メーカー各社からはメタボ対策商品が目白押しに発売されています。
その傾向は、大きく次の3つのカテゴリーに分けられるようです。
1:特定保健用食品に認可され、コレステロールを下げる効能をうたったもの。
2:特保以外で主に満腹感の持続をうたったもの。
3:カロリー・糖類の「ゼロ」をうたったもの。
1の代表選手は、サントリーのヒット商品『黒烏龍茶』や伊藤園の『引き締った味カテキン緑茶』など。特に『カテキン緑茶』は、特保では初めてコレステロールの低下作用を明確にうたった飲料で、開発には7年を費やしています。通常の緑茶飲料の2.5倍のカテキンを含んでおり、40代以上の男性を中心に人気です。
しかし1の場合、特保表示の認可を得るには臨床試験が必要のため、多くの時間と莫大な開発費の負担から、メーカー側は必ずしも開発に積極的とはいえない状況です。
そんな現状の中、特保とうたえない一般の食品で脱メタボ効果を期待させる商品が広がっています。それが2のグループです。
アサヒフードアンドヘルスケアの『スリム アップ スリム プレシャス シェイク』(粉末)は、他のたんぱく素材より一時間ほど長く満腹感が持続する植物性たんぱく、通称“満腹たんぱく”を配合したもので、マンゴーなど7種類の味があります。
日清食品の『カミングダイエット』(通販限定商品)は、スープタイプで満腹感をアピールします。独自に開発されたスターチ(でんぷん食品)と食物繊維を組み合わせた特殊なシートをスープに入れ、よく噛むことで満腹感が得られ、食べ過ぎを抑える効果が期待されるというわけです。
3のグループは、いわゆる「ゼロ商品」と呼ばれるものです。
アサヒ飲料の『ワンダゼロマックス』は、ミルク入りレギュラー缶コーヒーで糖類ゼロを実現しました。太るのを気にしてやむなくブラックを選んでいたコーヒー党にはまさに朗報。乳原料や甘味料の配合を工夫することで、コーヒーの甘みを残しながら“糖類ゼロ”と名乗れる初めての商品となったのです。
また、ポッカコーポレーションの『ポッカアイスコーヒー カロリーゼロ』は1.5リットルのペットボトルで販売。独自の甘味料の配合によって、従来のカロリーゼロ飲料と較べて、より砂糖に近い味わいを実現して好評です。
おなか回りが気になる人へ、メタボ健診を機に一気に盛り上がりを見せてきた食品業界。わかりやすい機能飲料として、今後も続々と登場してきそうです。
※参考:日経産業新聞
伊藤園 http://www.itoen.co.jp/
アサヒフードアンドヘルスケア http://www.asahi-fh.com/
日清食品 http://www.nissinfoods.co.jp/
アサヒ飲料 http://www.asahiinryo.co.jp/
ポッカコーポレーション http://www.pokka.co.jp/
100年以上の歴史を持ち、世界約100カ国で出版されているフランスのレストラン&ホテルガイド『ミシュランガイド』。昨年末には、その東京版が初めて発行されて話題を集めましたが、同社ではまた、フランス人のための日本旅行格付けガイド『ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン』を発行しています。
[お寺・神社][美術館・博物館][城]などといったいくつかのテーマに沿って、観光客が訪れそうな日本各地の名所に“星”が付けられています。
その中から今回は、日本の[アミューズメント・商業施設]を中心に、ミシュランの評価を見てみましょう。
結果的には、三つ星はありませんでした!日本人には人気のアミューズメントスポット、例えば「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」や「旭山動物園(北海道)」は星なし、「東京ディズニーランド」に至っては掲載すらされていません。
ミシュランが選んだ二つ星には、「横浜中華街」「築地場外市場」「みなとみらい21」「六本木ヒルズ」「ミキモト真珠島(三重)」「塩釜魚市場」「キリコ会館(輪島)」の7カ所が挙げられました。
一つ星に選ばれたのは、次の11カ所。「海遊館(大阪)」「アメヤ横丁(東京)」「錦市場(京都)」「佐渡金山」「鳥羽水族館(三重)」「北海道開拓の村(札幌)」「大王わさび農場(長野)」「東京ドームシティ」「四国村(高松)」「スパワールド(大阪)」「東急文化村(東京)」。フランス人にとって、大阪ではどうやらアメリカナイズされた「USJ」より、巨大アクア総合施設「スパワールド」が人気というわけです。ミシュランのコメントは、「きれいで家族的で変化に富み、息抜きと娯楽が一緒になっている。8階建という巨大さもさることながら、装飾が大袈裟でけばけばしくキッチュな遊び心がある。これぞラスベガス風な日本の温泉文化!良心的な値段でリラックスできるので多くの外国人が気に入っている」と、独自の大阪チックさがお気に入りの様子。
他に、[東京の繁華街]のテーマでは、「上野」が唯一、三つ星に輝きました。二つ星は、「浅草」「銀座」「新宿・歌舞伎町」「谷中」が獲得。近隣アジア諸国からの観光客に人気の「秋葉原」はフランス人の肌に合わないのか、星なしでした。
『ミシュランガイド東京2008』が出版された時には、「フランス人に日本伝統の味がわかるのか!?」「べつにフランスのガイドブックに選ばれなくてもかまわない」などといった意見が出たものです。この旅ガイド版にも、きっと同様の声が聞かれるかと思いますが、これはあくまでフランスからジャポンにやって来る旅行者を意識した視点で格付けされたものにすぎません。日仏の視点、嗜好の違いがあって当然ともいえます。けっして、“質”の優劣の評価ではありませんので、念のため−。
※参考:朝日新聞〈aspara〉
自社が消費者からどのように見られているのか−8回目を迎えたブランドイメージ調査『ブランド・ジャパン2008』(日経BPコンサルティング)の結果が出ました。
調査は、2007年11月〜12月、消費者約3万4,000人に聞いた「コンシューマー市場編」と約1万7500人の企業人を対象とした「ビジネス市場編」から構成され、共にインターネットを通じて実施されました。
「コンシューマー市場編」では1,000のブランドを対象に、〈フレンドリー=親しみ〉〈イノベーティブ=革新〉〈アウトスタンディング=卓越さ〉〈コンビニエント=便利〉の4つの因子に分類し、ブランド指数を導き出しています。
さて、消費者から見たブランド評価の総合力トップに輝いたのは「任天堂」でした。昨年7位からの急伸です。2位「スタジオジブリ」(昨年12位)、3位「ディズニー」(同6位)、4位「ソニー」(同5位)、5位「ニンテンドーDS」(同8位)と続きます。昨年1位の「トヨタ自動車」は7位に、「パナソニック」は昨年3位から10位に、「キャノン」は4位から13位にランクダウン。「高額商品を扱う企業は順位が下がり、身近な商品やサービスを扱う企業が上位になった」(ブランド・ジャパン企画委員長)。
他にベスト20入りした主なブランドは次の通りです。 *()内は昨年順位
6位「日清食品」(30位)、8位「シャープ」(16位)、9位「ヤフー」(28位)、12位「ユニクロ」(52位)、14位「楽天市場」(22位)、19位「iPod」(34位)と続きます。
次に、ブランド総合力を“上昇幅”で見てみると、やはり上昇度の最も大きかったのは「任天堂」、続いて「ソフトバンクモバイル」「日清食品」「ユニクロ」「大丸」と、ランキング上位はいずれも生活に身近な企業で占められています。
逆に、下落幅の最も大きかったのは、不祥事が響いた「不二家」をトップに、「20世紀フォックス」「エステー」「ワーナー・ブラザーズ映画」「アサヒ スーパードライ」「TBS」「加ト吉」などが挙がっています。
また、支持ブランドに世代の差が鮮明に出ていることも興味深い結果となりました。20〜30歳代では上位10位に「iPod」「ヤフー」「モスバーガー」「イオン」「スターバックスコーヒー」などが入ったのに対し、50歳以上では「ソニー」「トヨタ自動車」「シャープ」「松下電器産業」といった、ここまで日本の繁栄に寄与してきた代表的企業への評価が高いのが特徴です。
ちなみに、企業人が選ぶ「ビジネス市場編」のブランド評価ベスト5は、1位「トヨタ自動車」(昨年1位)、2位「ホンダ」(同2位)、3位「ソニー」(同3位)、4位「任天堂」(同9位)、5位「グーグル」(同17位)の順でした。
※参考:日経流通新聞