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2012.01.05更新
 

伝えていきたいお雑煮文化
 

お正月の祝い膳に欠かせないものといえば、お雑煮。新しい年を迎え、一年の無事を祈って食べる伝統ある日本料理のひとつで、沖縄を除く46都道府県すべてにあります。

暮らしや食生活にちなんだ郷土色の強いお雑煮は、餅の形をはじめ、出汁(だし)、具の種類まで、まさに千差万別。文化庁は2005(平成17)年、日本の地域文化の多様性の一端を伝えてゆくために、家庭や地域に伝わるお雑煮を広く募集して「全国雑煮100選」を選定ました。

さて、お雑煮の語源は、祝い事や特別な日に食べる餅と、いろいろな具材とを煮合わせた「煮雑(にまぜ)」から来たもの。その歴史は古く、室町時代の武士の宴会で一番はじめに食べる縁起物の料理だったといわれています。とはいえ、当時の餅は高級品だったので、庶民は餅の代わりに里芋を食べていたそう。江戸時代になると餅が入手しやすくなったため、北海道・沖縄を除く全国でお正月に食べられる祝いの膳となります。ちなみに現在ある北海道の雑煮文化は、明治以降に持ち込まれたものです。

お雑煮に東西の違いがあるのはよく知られた話です。よくいわれるのが、関東の「すまし汁に角餅」と関西の「味噌仕立てに丸餅」。岐阜・三重・和歌山などは角餅と丸餅の両方が混在しています。これは、関ヶ原の合戦の影響だという説もあるそうですよ。

お雑煮は大変奥深く、出汁ひとつとっても、かつおだしや煮干しなど、実にさまざま。ちょっと変わったところでは、出雲地方の小豆汁や、白みそ仕立ての汁にあんころ餅を入れた香川県、餅でなく豆腐と里芋が入ったすまし汁の徳島県が有名です。

最近は伝統的なお雑煮に加え、洋風や中華風、さらには電子レンジでチンするだけで完成するお手軽なレシピも豊富にあります。また、夫婦それぞれの出身地の雑煮を合わせた「ハイブリッド雑煮」もお勧めです。

親から子へ、子から孫へ。お雑煮は、世代を超えて受け継いでいきたい食の文化です。

※参考:文化庁 http://www.bunka.go.jp/
味の素株式会社 http://www.ajinomoto.co.jp/
小西酒造株式会社 http://shirayuki.co.jp/
るるぶ.com http://www.rurubu.com/


いい初夢で、いい1年のスタートを。
 

一般的に初夢とは1月2日の夜に見る夢のことですが、現代ではもう少し広く解釈され、1月1日〜3日までの間に見た夢をいうようです。江戸時代は12月31日夜の夢だったそうで、時代によってとらえ方がかわっているのも興味深いですね。

さて、吉夢といえば「一富士二鷹三なすび」でしょうか。これは徳川家康のお気に入りから来た説が有力ですが、富士は無事、鷹は高く、なすびは事を成す、という縁起のよい語呂合わせ説もあるそうです。

さて、初夢は当然ながら1年に1度しかありません。せっかくなら良い夢を見たいものですよね。夢は偶然の産物だからとあきらめてしまうのは早計です。もともと心理学の世界では、夢は思考の続きといわれているのです。この原理を利用して見たい夢を見るための3つの極意を紹介しましょう。

1つめは、見たい夢をイメージすること。脳に記憶されたイメージが夢となると考えられているため、眠る前の会話や考えごとは夢への影響が強いとか。そういう意味で枕の下に七福神の乗った宝船の絵や写真を入れるのも良さそうです。

2つめは良質な睡眠をとること。食べ過ぎ飲みすぎに気を付けて胃腸を休ませ、ゆったり入浴して体を温め、リラックスを心がけてください。ぐっすりと眠ることで、よい夢を見る環境を整えるという考え方です。

そして最後は、夢を見たら忘れないこと。いい夢を見た、と思っても意外と忘れてしまうもの。枕元に紙とペンを置いて記録するのもいいかもしれません。

それでもよくない初夢を見てしまった時、お正月早々落ち込むのも精神衛生上よくないので、「夢は逆夢」と笑い飛ばすのも手です。中国の故事に、悪い夢を食べる「獏」という想像上の動物がいますが、宝船の帆に「獏」と書いて川に流す方法もあるそう。また、神社に悪い夢を納めてしまう「夢納め」という方法もあります。

たかが夢、されど初夢。皆さまが新しい年のスタートをいい夢で迎えられることを願っています。

※参考:
大阪仏壇仏具センター 越前屋オンライン http://www.echizenya.co.jp/
All About http://allabout.co.jp/
healthクリック http://www.health.ne.jp/


大人のためのお年玉講座
 

 子どもたちにとって、クリスマスプレゼントに次ぐお正月のビッグイベント、それがお年玉です。いつのまにか渡す側の大人になり、モヤモヤしながら渡しているなんていう方も多そうですね。実はこのお年玉、大人にとっても、金額、渡す相手やシーン、マナーなど奥深いのです。

 そもそもお正月は、歳神様を迎えて祝うお祭りでした。昔は「数え年」の考え方で、お正月にひとつ歳を加えるため、1年の無病息災を願って供えた餅を分け合って食べたことが、お年玉の始まりといわれています。もとは家長から家族、店の主人から使用人といった具合に目上の者から渡す意味合いのものであるため、例えば上司のお子さんにお年玉をあげる、などというのは本来タブー。気持ちを表すのなら「お年賀」にして金券や図書カードなどの物品にしましょう。両親に渡す時も、たとえ現金であっても「お年賀」とするのが正式です。

 また、不幸があって喪中の時は、受け取る子どもと故人との関係にもよりますが、白い無地の封筒に入れて渡し、祝いの言葉は略すという気遣いも必要です。ただし、地域や家によってしきたりが違うので、悩んだときは年長者におうかがいをたてる心配りを。

 さて、気になる金額ですが、子どもの年齢に対して目安と相場を考え合わせ、相応のものを包みます。インターネット上では、最多価格帯であるおよその金額が検索できるので、参考にするのもいいでしょう。

 そして、お年玉に欠かせないのが、ぽち袋です。ちなみに「ぽち」とは関西でお祝儀や心付け、チップのことをさす言葉。最近は、ぽち袋が無料でダウンロードできるサイトもあります。もちろん、ぽち袋へのお金の入れ方にも作法があります。紙幣の場合は、開いた時に表(肖像がある方)が見えるよう左→右の順に三つ折りするのが正式です。その後、天と地を間違えないよう入れます。硬貨も表(年号が入っている方が裏になります)を合わせましょう。

 さまざまなマナーがあるお年玉。新年を迎えられたことに、大人も子どもも感謝の気持ちを持ちたいものです。

※参考:葛木御歳神社 http://www.mitoshijinja.com/
レッツエンジョイ東京 http://www.enjoytokyo.jp/
All About http://allabout.co.jp/
独立行政法人 国立印刷局 http://www.npb.go.jp/


 
 
 
 
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