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2018.11.01更新
 

ニホンザルも温泉で「いい湯だな」
 

冬になると話題になるのが、雪をうっすらかぶりながらほっこりした表情で温泉につかっている姿。海外ではスノーモンキーと呼ばれ、アメリカの雑誌の表紙にも採用され、世界中で話題になりました。

そのスノーモンキーの正体はニホンザルです。私たちヒトと同じ霊長類に分類され、日本にだけ生息している動物で、その生息地域は、南は鹿児島県屋久島、北はヒトを除くすべての霊長類の生息の北限でもある青森県下北半島になります。特に、積雪地帯に住むニホンザルは、世界的にも珍しい分布域だそう。
雪の多い地に生きる彼らの主食は、実や花、種子などが中心で、時おり海岸へ出かけて、ムラサキガイなどの貝類を食べたり、海水でイモを洗う姿も見られたりと、地域や群れによって生態に違いがあるといわれています。
彼らが温泉に入るのは冬の寒い季節だけだそう。さらに温泉に入ったニホンザルは、寒さによるストレスが軽減しているという結果が最近の研究でわかりました。お湯につかっている時のあの表情は、「いい湯だなあ」と感じているからかもしれませんね。

温泉の効果は、長い歴史が物語っています。ヨーロッパでは古くから温泉医学という考えがあり、医師のもとで温泉療養が行われています。温泉の利用目的としては、疲労回復のための休養、健康維持のための保養、病気治療のための療養があり、これを「温泉の三養」と呼ぶそうです。温泉であたたまり、心身ともにホッとするのはヒトもサルも同じなのですね。

長野県の地獄谷には、温泉に入るニホンザルを見に、世界中から観光客が訪れるそうです。目をつぶって気持ち良さそうにお湯につかる姿を見たあとは、私たちヒトも温泉に、という冬旅も楽しそうです。


※参考:
地獄谷野猿公苑          http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/
「ニホンザル観察事典」(小田英智/偕成社)
一般社団法人 日本温泉協会    https://www.spa.or.jp/
NHKオンライン         https://www.nhk.or.jp/
株式会社バスクリン        https://www.bathclin.co.jp/
ハフポスト日本版         https://www.huffingtonpost.jp/
長湯温泉.com          http://www.nagayu-onsen.com/



熊手で運をかき集めよう!
 

11月の酉の日に開催される、酉の市。各地の鷲(おおとり)神社や大鳥神社、酉の寺などで開催されるお祭りで、浅草鷲神社などは季節の風物詩としてニュースにもなりますね。

中でも小ぶりのものから巨大なサイズまで、さまざまな大きさの熊手がにぎやかに並ぶ風景は圧巻です。でも熊手といえば、草をかき寄せる時に使う農具のひとつです。なぜ酉の市に熊手なのでしょうか。
酉の市は江戸時代に始まったとされ、もともとは農民たちの収穫祭でした。そのため境内ではほうきや熊手といった農具を売る市がたち、大変な賑わいだったそう。やがて熊手は「運をかき込む縁起物」として、現在のような飾り物の縁起熊手となったといわれているのです。

熊手にはおかめを中心に宝船や大福帳、打ち出の小槌、大判小判といった縁起物がところ狭しに飾られていますが、このおかめは関東流です。関西にいくとおかめの代わりに恵比寿様や大黒様が飾られます。さらに熊の爪が内側を向いているのは関東で、関西は外側という違いもあるのだとか。 

もちろん、地域による違いだけでなく熊手屋さんごとに縁起物やデザインが異なります。熊手を買う時はいろいろなお店を見て回り、好みのものを見つけましょう。購入した熊手は、幸運をかき集められるように高いところや神棚に飾るといわれますが、最近はリビングなどお好きな場所に飾って自分流で楽しむ方も多いようですよ。


※参考:
浅草鷲神社      http://www.otorisama.or.jp/
大鷲神社       http://ootori-jinja.or.jp/
酉の寺 長國寺    http://otorisama.jp/
日本気象協会     https://tenki.jp/
LIFULL HOME‘S    https://www.homes.co.jp/



今が旬!白菜。
 

冬を代表する野菜のひとつが白菜です。特に鍋料理には欠かせない存在ですね。私たちの食文化に深く根付いているため、古くから食べられていた和野菜だと思われていますが、意外にも白菜の原産地は地中海沿岸なのだそう。日本には明治時代に中国から伝わり、広く知られるようになったのは大正になってからという、比較的新しい野菜なのです。

白菜は大きく分けて、球状に葉を巻いた「結球タイプ」と胴はしっかり巻いていながら葉先が開いている「半結球タイプ」、まったく結球しない「不結球タイプ」があります。カットされて売られている白菜はほぼ結球タイプで、半結球タイプは主に漬物用として利用されます。面白いのは不結球タイプで、何と広島菜がこれにあたるのです。そう、広島菜は白菜だったのですね。

さらに最近は、中心部がオレンジ色で葉がやわらかいオレンジ白菜やミニ白菜と呼ばれる小型サイズのものもあり、人気です。余談ですが、白菜の白い部分に見られる黒い斑点はゴマ症という症状で、その正体はポリフェノールでブドウの色素と同じです。病気や農薬、虫ではないので食べても問題はありません。

白菜は調理法によって、シャキシャキからトロトロまで幅広い食感を楽しめるほか、味にくせがなく、合わせる食材や調理法を選びません。大根、豆腐とともに精進料理の「養生三宝」と呼ばれ、しかも100gあたり14kcalと低カロリーということもあり、たっぷり食べたい健康野菜といえます。


※参考:
独立行政法人 農畜産業振興機構   https://www.alic.go.jp/
オリーブオイルをひとまわし     https://www.olive-hitomawashi.com/
gooヘルスケア           https://www.goo.ne.jp/
医療法人錦秀会           http://www.kinshukai.or.jp/kinshukai/




 
 
 
 
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