毎日のようにお世話になる鍵。外出や戸締りをする時はもちろん、金庫や旅行用のトランク、車にも鍵は使われています。さらに不正使用を防ぐためにパソコンや携帯電話などについているロック機能をお使いの方も多いでしょう。
鍵は、自分の身や財産を守るために生まれた道具です。古代エジプトの壁画にも描かれ、すでに鍵が使われていたと推察できます。時代を下って中世になると鍵は権力と地位の象徴となりました。頑丈な鍵を持つということは、それだけ守るべき財産があるということなのでしょう。大きくて強いものが好まれ、権力者は美しさや模様までも競っていました。
さて、文字通り防犯のカギとなるのは「鍵」。警察庁発表のデータで見てみると、平成18年の住宅侵入窃盗件数は約12万件、そのうち一戸建てでは約37%が施錠をしていない窓や玄関からの侵入です。外出する時はもちろん、就寝前の戸締りはしっかり行うことが肝心ですね。
合鍵は誰に渡したか、どこに保管してあるかを把握しておきましょう。銀行のATMやパソコン上で使う暗証番号なども一種の「鍵」なので、むやみに人に教えず、しっかり保管するのは言うまでもありません。
指紋や手のひら、瞳が鍵となる生体認証技術の実用化もスタートしています。金属製で大型の時代を経て、カード型にまで小さく軽くなった鍵の究極は「あなた自身」かもしれません。
※参考:株式会社ゴール http://www.goal-lock.com/
アトムリビンテック株式会社 http://www.atomlt.com/
鍵当番24 http://okomari-a.com/key/
富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/
※データ出典:住まいる防犯110番http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/top.html
東大寺のお水取りは正式名は「修二会(しゅにえ)」という法要。奈良県の東大寺は世界文化遺産にも登録されている、千年以上もの歴史を持つ由緒あるお寺です。
お水取りは旧暦の2月1日から行なわれ、二月に修する法会としてこの名で呼ばれるようになったとか。3月1日〜14日の二週にわたって松明に火がともされ、二月堂の欄干に炎や火の粉が舞う様子は壮大です。また、燃え残った炭を持ち帰ると無病息災になるという言い伝えもあります。
この行が「お水取り」と呼ばれるゆえんは、行中に一度、3月12日の深夜に行われる「お香水(おこうずい)」と呼ばれる水を汲み上げる儀式にあります。お香水は若狭井という井戸から汲み上げ、観音様にお供えしています。
お水取りは「天下泰平」と「五穀豊穣」、「万民快楽」を願って行われるもので、準備から終了まで三ヶ月間かけて行われる大きな法要です。多くの人が楽しみにしているのは、このお水取りが終わると春が来るといわれるからでしょう。
春はもう、そこまでやってきているのですね。
※参考:東大寺 http://www.todaiji.or.jp/
奈良市観光情報センター http://narashikanko.jp/
奈良県観光連盟 http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/