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2011.03.04更新
 

あらたなご当地ブランドを狙って個性を競い合う「銘柄肉」。
 

松阪、近江、名古屋、比内、TOKYO-Xと言えば? そう、銘柄肉の名前です。柔らかさや脂によるコクはもちろんのこと、肉の味にも個性があり、ちょっとおいしいお肉を食べたい時やお取り寄せで人気を博しています。

銘柄牛といえば神戸牛や松阪牛が思い浮かびますが、実は47都道府県すべてに銘柄肉があり、乳牛用も含めるとその数何と200以上あるようです。食用銘柄肉は和牛であることが前提で、黒毛和牛・褐毛和牛・無角和牛・日本短角牛の4品種があり、松阪牛など有名な銘柄牛はほとんどが黒毛和牛です。梅の実を食べさせて育てた「大阪ウメビーフ」やワイン粕を与える「甲州ワインビーフ」など、従来の「地名+牛」を超えたユニークなネーミングの銘柄肉も登場しています。

鶏肉も銘柄化が盛んで、やはりその数約200ほど。日本食鳥協会によれば、正式には「国産銘柄鶏」と言い、鶏種、飼料、飼育方法、生まれてから何週で出荷するか、などを通常の鶏と異なる方法で差別化をはかり、国内で飼育し、処理加工されたものと定義されています。その中で地鶏と呼べるのは38種。飼育環境も厳密に決められています。全国的な知名度を誇る名古屋コーチンや比内地鶏をはじめ、最近では日向鶏や青森シャモロック、阿波尾鶏が知られています。

さらに豚肉になると250以上もの銘柄肉が登録されていて、沖縄在来豚のアグーや東京都で唯一の銘柄豚、TOKYO-Xが有名です。

こうした銘柄肉が増える背景には、消費者がよりおいしく、安全な商品を求めていることがあげられます。生産側にとっても地域の特色を打ち出しやすく、全国ブランドになれば町おこしにもなるというメリットがあり、今後もその数は増えていくと予想されています。

銘柄肉というブランドのクオリティを保つために、食べさせる飼料に工夫したり育てる環境に細心の注意をはらっている生産者さんがいるおかげで、消費者であるわたしたちには、食の楽しみが生まれます。ここ数年BSEや口蹄疫、鳥インフルエンザ問題が続いていますが、わたしたちにできることは正しい情報を知り、風評被害にまどわされないこと。「おいしい!」の裏にある努力に、感謝しながらいただきたいですね。

※参考:
財団法人 日本食肉消費総合センター http://www.jmi.or.jp/
社団法人 全国肉用牛振興基金協会 http://www.nbafa.or.jp/
全国食肉事業協同組合連合会 http://www.ajmic.or.jp/
社団法人 日本食鳥協会 http://www.j-chicken.jp/
社団法人 日本養豚協会 http://www.jppa.biz/
国産牛肉でイキイキ生活 http://jbeef.jp/
47CLUB http://www.47club.jp/shop/


身もお財布もカジュアルになった、空の旅。
 

1910年12月、東京・代々木練兵場で動力付飛行機がわが国で初めての飛行に成功してから約100年。かつて高嶺の花だった飛行機旅行は、パック旅行の発売や円高などに後押しされ、ずいぶん身近になりました。

そして今、注目されているのが「格安航空会社」、いわゆるローコストキャリア(LCC)です。これまで格安で飛行機に乗ろうと思ったら「格安航空券」が主流でした。この2つ、一体どこが違うのでしょうか。

「格安航空券」とは、航空会社が旅行会社に卸している割引料金の航空券のこと。旅行会社からのみ購入できるチケットです。対して「格安航空会社」とは、効率化や経費削減を行うことにより、安い運賃で旅客サービスを提供する航空会社を言います。食事や飲み物といった機内サービスを省略または有料化、座席指定不可、予約や購入がインターネットのみ、さらにはトイレの有料化、立ち席の検討など徹底したコスト削減で、大手航空会社や格安航空券よりも安い料金が実現するという仕組みです。

もともとは1990年代、航空自由化政策によりさまざまな制約が緩和されたためにアメリカやヨーロッパで始まったビジネスモデルで、次第にアジアへと広まりました。日本にもジェットスター航空をはじめとして、茨城・上海間の料金が4,000円ということで大きな話題になった春秋航空が参入し、今後も続々と就航する予定です。さらに全日空も春をめどにLCCを立ち上げ、東京・大阪間が5,000円程度という新幹線より安い、長距離バス並みの料金を予定しているようです。

大手旅行会社の調査によれば、格安航空会社を知っている人は56%いるものの、利用したことがある人は5%とまだまだ少ないことがわかりました。ただ、約4割の人が今後利用してみたいと答えていて、浮いたお金は旅行回数を増やすと言う人が3割で一番多かったそうです。

格安料金を実現させるため、航空会社のウェブサイトからしか購入できなかったり、キャンセル料がかかったり、荷物の持ち込み制限が厳しかったり、欠航や遅延時の他社便振替サービスの有無も各社まちまちです。それでも安い料金で気軽に海外に行けるのは魅力的ですね。

※参考:
財団法人 日本航空協会 http://www.aero.or.jp/
空の日ネット http://www.soranohi.net/
東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/
全日本空輸株式会社 http://www.ana.co.jp/
世界の格安航空会社完全ガイド http://lowcost-airline.info/
株式会社ジェイティービー http://www.jtb.co.jp/
海外旅行インターネット活用術 http://homepage3.nifty.com/timetravel/
春秋航空 http://tickets.china-sss.com/jp
ジェットスター航空 http://www.jetstar.com/jp/ja/


印鑑ものしり話。
 

新しい生活のスタートにふさわしいこの季節に大活躍するのが印鑑でしょう。家や車など大きなものを買う時、部屋を借りる時、銀行口座をつくる時、あらゆるシーンに印鑑が登場しますね。

個人で使う印鑑には「実印」「銀行印」「みとめ印」があります。実印とは、市区町村役所に登録してあって、印鑑証明書を受けられる印鑑のこと。登録できるのは1人1本で法的な効力があると同時に契約者が「本人である」ことの証明になります。そのため不動産購入や婚姻届、保険加入、遺産の相続といった重要な契約で使われます。万一紛失した時は、すぐに登録している役所に届け出ましょう。これで印鑑証明書の交付をストップさせることができます。その上で改印届けを出します。紛失した実印で行った契約はそのままで大丈夫です。銀行印は、口座を開設する時に金融機関に届ける印鑑です。実印を使う人もいますが、紛失や盗難に遭った時のことを考えて別にすることをおすすめします。みとめ印は暮らしの中で使うことが多いのですが、捺印したことで印鑑の効力が発生することは頭に入れておきましょう。

現在「印鑑社会」になっているのは日本、中国、台湾、韓国の4か国とされていますが、歴史を遡ると紀元前のメソポタミア地方にそのルーツがあると言われています。所持していたのは有力者のみで権力や富を誇示するためだったのでしょうか、宝石を使ってつくられ、贅を尽くしたものだったようです。また、旧約聖書の中にも印鑑について言及されているそうで、その昔はヨーロッパでもサインより印鑑社会だったのかもしれません。日本での最古の印鑑はご存じ「漢倭奴国王」という金印で紀元前57年に中国・光武帝から贈られたものです。現在の制度になったのは、明治時代からです。

さて、日本のお札を見てみると、表には「総裁之印」、裏は「発券局長」の印影が押されています。しかも表面は「印てん」という京印章、裏面は「小てん」という東京風と書体を替えてあるのだそうです。

履歴書や受け取りに押すみとめ印から、人生の大きな節目に使う実印まで。実印を持つということは、名実ともに社会人になるということかも知れませんね。

※参考:
株式会社ハンコヤドットコム http://www.hankoya.com/
印鑑の優美 http://www.max.hi-ho.ne.jp/hanko/
はんこ屋さん21 http://www.hanko21.co.jp/
大槻栄文堂 http://www.eibundou.com/


 
 
 
 
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