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2015.12.01更新
 

空気が乾燥し始めたら手肌のケアを念入りに
 

いよいよ寒さも本格的になりました。お米を研いだり野菜を洗ったりするのがちょっとつらいですね。

この季節になると症状に悩む女性が急増するのが「手湿疹」です。ひびわれができる、小さなブツブツができる、皮がむける、かゆみがあるといったさまざまな症状があるのが特徴で、炊事など水仕事をする女性に多く発症することから、「主婦湿疹」とも呼ばれています。でも水仕事は冬に限ったことではないのに、冬に症状が現れるのはなぜなのでしょうか。

人間の皮膚の表面は、皮脂がつくっている膜で保護されています。これを「皮脂膜」といい、外部の刺激から皮膚を保護したり、水分が蒸発するのを防いでうるおいを保つという、バリアの役割を持っています。皮脂の分泌量は季節や環境で変わり、夏に比べて冬は少ないとされています。そこにお湯を使う頻度が増えたり、大掃除で汚れ落とし効果の高い洗剤を使ったりすることで、皮脂膜が取れてしまうのです。

皮脂膜というバリアを失った皮膚は、皮膚中の水分が逃げるのを防ぐことができず、さらに洗剤などによる化学的な刺激をまともに受けてしまいます。これらが手湿疹の症状を引き起こす原因と言われています。冬は手にとって過酷な季節と知り、手肌のケアを念入りにしたいものです。

予防と対策としては、何よりも皮脂膜のバリアを失わないことにつきます。水仕事のあとだけでなく、シャンプー後も必ずハンドクリームなどで保湿ケアをしてください。すでに症状があらわれていたら、水仕事は素手で行うのをやめ、手袋を着用するのがおすすめです。お湯の温度が高いほど皮脂を奪ってしまうので、できるだけぬるま湯を使ってください。また、就寝中は「手を使わない」まとまった時間がとれるので、集中ケアにはもってこいです。保湿ケアをした後に綿の手袋を着用して寝ればさらに効果的です。

手湿疹を放置すると慢性化したり再発を繰り返したりします。保湿ケアをしてもよくならない時やつらさがひどい時は、お医者さんに診てもらうことが大切です。

※参考:
株式会社池田模範堂      http://www.ikedamohando.co.jp/
協和発酵キリン株式会社   http://www.kyowa-kirin.co.jp/
スギ薬局グループ        http://www.sugi-net.jp/


アドベントカレンダーとクリスマス
 

最近は歳末より、クリスマスのディスプレイの方がメインになっている12月の街。ツリーやイルミネーションを飾るなどして、家の中でもデコレーションを楽しんでいるご家庭も多いのではないでしょうか。

自宅用のクリスマスグッズがいろいろ揃うなか、ここ数年人気なのが「アドベントカレンダー」です。アドベントとは、ラテン語で「到来」を意味する「Adventus」から来ている言葉で、宗派によって若干の違いがあるものの、多くは12月25日に向かう4週間のことを指します。その4週間を楽しみながら、クリスマスまでをカウントするカレンダーが「アドベントカレンダー」です。12月1日から24日の数字の箇所が窓または引き出しになっており、ひとつずつ窓を開けると、クリスマスのイラストやチョコレート、おもちゃ、ツリーのオーナメントなどが現れる仕組みになっています。一度に全部開けてしまいたい気持ちを抑えながら、クリスマスを指折り数えながら毎日ひとつずつ開ける。それがアドベントカレンダーの醍醐味でもあります。

アドベントカレンダーは19世紀にドイツの教会が始めたもので、新聞の折込として配られるなどし、広まりました。現在のように中にプレゼントが入ったものが登場したのは1958(昭和33)年ということですから、クリスマスの楽しみ方としては比較的新しいと言えますね。外国では11月に入ると、アドベントカレンダーを手作りするための小さなお菓子やおもちゃなどが店先に並び、賑わいをみせるそう。お菓子や陶器、玩具の各メーカーなどもこぞって発売していて、毎年楽しみにしているコレクターなどもいるようです。日本でもさまざまなデザインのものが、スーパーや雑貨店などで手軽に買えます。

1年の締めくくりとなる大きなイベント、クリスマス。その日を楽しみにしている家族のために、アドベントカレンダーを用意してみてはいかがですか?

※参考:
ドイツ大使館       http://www.japan.diplo.de/
べるりんねっと789    http://www.berlinnet789.de/
暦生活           http://www.543life.com/


こよみの雑学
 

今年のカレンダーもあと1枚。皆さんのお宅でも来年のカレンダーを準備されていることでしょう。今、日本のわたしたちが使っているのはグレゴリオ暦といい、1873(明治6)年1月1日から使われています。グレゴリオ暦とは1582年2月24日、ローマ法王グレゴリオ13世によって導入されたもので、ワールドスタンダードな「こよみ」です。

わが国にこよみが伝わったのは6世紀から7世紀初頭と言われています。以来800年余り、中国でつくられたこよみをアレンジして日本のこよみとしていましたが、徐々にずれが生じたため、改暦の機運が盛り上がります。その時新しいこよみを完成させたのが、映画『天地明察』の主人公となった渋川春海です。彼は初めて日本独自のこよみをつくることに成功、「貞享暦(じょうきょうれき)」と名づけられ、1685年から導入されました。同時に幕府は、天文方がこよみを編纂する体制を確立します。経済活動の活発化のためには統一されたこよみが必要という理由で、地方や民間が独自のこよみをつくることを禁じ、幕府が一元管理していたのです。幕府の力を庶民に知らしめる意味もあったようです。

貞享暦は月の満ち欠けする周期に合わせた太陰太陽暦で、太陽暦であるグレゴリオ暦に改暦するまで、改良を続けながら使われていました。現代のカレンダーに「旧暦」とあるのは、太陰太陽暦なのです。

さて、カレンダーには日付や曜日の他にさまざまなことが書かれています。これらはまとめて暦注と呼ばれます。例えば、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」は六曜です。友引が友を引くと言い、凶事を忌むのはよく知られていますが、赤口が「凶日であり、火の元や刃物に要注意」という日なのはあまり知られていないかもしれません。「庚戌」「辛亥」「甲寅」といった漢字2文字は干支。60種類あり、年・月・日・時間・方位などを示す言葉として使われ、吉凶を表わしています。「立春」「夏至」といった二十四節気や、「節分」「土用」といった雑節は、それぞれ季節変化を表す指標です。

これらは一体誰が決めているのでしょうか。そう、江戸時代、幕府が任命した天文方の流れをくむ国立天文台です。六曜や干支は計算式がありますが、二十四節気と雑節は今も国立天文台が計算して毎年発表しており、日本公式のこよみはこれだけです。カレンダー会社や印刷会社は、このこよみをもとにカレンダーに暦注を入れているのです。

グレゴリオ暦が世界標準になった現代でも、イスラム暦やサカ暦、エチオピア暦、中国暦など、独自の暦と併用して暮らしている国や地域も多いようです。わたしたち日本人が今も暦注とともに暮らしているのと同じですね。

※参考:
国立天文台        http://www.nao.ac.jp/
国立国会図書館     http://www.ndl.go.jp/
明石市立天文科学館  http://www.am12.jp/
暦生活           http://www.543life.com/


 
 
 
 
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