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2016.02.01更新
 

北海道に新幹線がやってくる!
 

1973(昭和48)年に整備計画が決定してから43年、今年3月、ようやく北海道新幹線が開業します。

北海道新幹線は「新青森駅」から最終地「札幌駅」まで全360km区間で、このうち今春開業するのは、新青森駅から新函館北斗駅間の約148kmです。先頃発表されたダイヤでは、新函館北斗駅−東京駅間の直通運転で所要時間が約4時間ということもわかり、大きな話題になりましたね。また青函トンネル内では、日本の新幹線で初めて新幹線と在来線で線路を共有するのですが、レールの幅が在来線は1,067mmであるのに対して新幹線は1,435mmと異なるため、トンネル内には3本のレールが敷かれています。さらに最新の冬期対策が採用されています。

日本で初めて新幹線が走ったのは、東京オリンピックの開会式を9日後に控えた1964(昭和39)年10月1日でした。東海道新幹線は夢の超特急と言われ、大人も子どもも「時速250km」の速さに興奮したものです。その後、山陽、東北、上越、山形、秋田、北陸、九州と全国で次々と開業し、各地を結ぶ時間もどんどん短縮。最高速度も東北新幹線の時速320kmを筆頭に時速300km前後になり、日本がぐっと小さくなったような錯覚を覚えるほどです。また、旅行客や出張するビジネスマン、遠距離恋愛をする若者など、時代を映し出す乗り物でもありますね。

さてここで、そんな新幹線のちょっとした小ネタをご紹介しましょう。

●東海道新幹線の起点はどこに?
東京駅の新幹線16・17番線ホームと18・19番線ホームには、東海道新幹線の始発点となる星形のレリーフが埋め込まれています。また、17・18番線の間の線路上にも円盤状の0キロポストの目印があるそうです。

●乗車チケットに印刷されている四角は何?
12マスのスペースに、■や□、「・」といった記号が並んでいるのを見たことはありませんか? これは模様ではなく、その乗車券の経路なのだそうです。新幹線と在来線が並行して走っていたり、運行するJRの会社が別々だったりするため、どの会社の路線のどこを経由して目的地に行くのかを区別するためのものだそうですよ。

開業から半世紀、乗ることが珍しい時代ではなくなりましたが、それでも非日常感を与えてくれる存在であることは変わらない乗り物、それが新幹線です。この春は、北海道までゆったり鉄旅を楽しんでみませんか?

※参考:
北海道新幹線開業NAVI              http://hokkaido-shinkansen-navi.jp/
北海道ホームページ                http://www.pref.hokkaido.lg.jp/
北海道旅客鉄道株式会社            https://www.jrhokkaido.co.jp/
北海道新幹線web                  http://www.do-shinkansen.com/
リニア・鉄道館                    http://museum.jr-central.co.jp/
東海旅客鉄道株式会社              http://jr-central.co.jp/
東日本旅客鉄道株式会社             http://www.jreast.co.jp/


知ってるようで知らない、地価公示価格
 

毎年3月、地価公示価格が発表されます。銀座の〇丁目・△前はハガキサイズの大きさが〇百万円!といったふうに話題になることも多く、名前も土地の価格のことだということもよく知られている反面、何のために発表されているのか、誰が決めているのかといったことはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

地価公示価格とは「地価公示法に基づいて適正な地価の形成に寄与するために、毎年1月1日時点における標準地の正常な価格を3月に公示するもの」であり、国土交通省土地鑑定委員会によって行われている制度です。価格を決定しているのは不動産鑑定評価の専門家である不動産鑑定士で、さまざまな視点から評価を行っているそうです。でもなぜこんなことをするのでしょうか。

土地は簡単に取引が行われる性質のものではなく、当然のことながら、すべて一点もの。土地の広さや地形、利便性など、求めることが実にさまざまで1つの価値ではかれません。さらに取引価格についても、当事者間の事情に左右されるなどその土地の適正価格がわかりにくいという点があるのです。そのために客観的な目安が必要になり、地価公示が活用されているのです。ほかにも相続税評価や固定資産税評価の目安となったり、企業会計においては資産の時価評価にしたり、さまざまな役割を持っています。

ちなみに、地価公示が敷地(土地)そのものの価格であるのに対し、路線価は一定の距離を持った「路線」に対して価格が決められています。路線価は2種類あり、一般的なのは「相続税路線価」です。これは文字通り相続税や贈与税を算定する際の基準となる土地評価額になります。公示地価と路線価は似ているようで違うものなので、土地取引の際は双方を参考にするとよいでしょう。

※参考:
国土交通省              http://tochi.mlit.go.jp/
静岡県ホームページ         https://www.pref.shizuoka.jp/
国税庁                 http://www.nta.go.jp/


鬼は外・鬼は内?
 

節分と言えば豆まき、そして鬼です。「鬼は外〜」と言われながらも欠かせない影の主役ですよね。節分行事は中国から伝わり、奈良〜平安時代に宮中に取り入れられた「追儺」(ついな)という儀式が民間に広まったものと考えられています。昔の人々は、疫病や自然災害など自分たちの力ではどうにもならないことを「魔のしわざ」と信じていました。追儺は、そういった災いを鬼という形にして追い払うことなのです。では、その鬼を退治するのになぜ豆が使われるようになったのでしょう。諸説あるようですが、鬼の目をめがけて3石3斗(約500kg)の豆を投げ、災厄をのがれたというのがその1つです。

このように鬼は悪の象徴である一方で、人間の英知を超えたものへの畏れと憧れから、祖先の霊ととらえ、災いと福の双方をもたらす存在であるとも考えられていました。実際、「桃太郎」に出てくる鬼は退治され、改心して金銀財宝を差し出し、「一寸法師」では鬼が打出の小槌という宝物を渡しています。つまり鬼は退治しなければならない存在だけど、退治すればお宝が手に入るという寸法です。

「泣く子はいねがー」と叫びながら家々を回る秋田県のナマハゲは伝統的な民族芸能のひとつで、無病息災や豊作・豊漁をもたらす神様です。また、能や狂言の中での鬼女「般若」、山伏系の鬼である「天狗」、仏教系の鬼「邪鬼」など、日本に根付いた民俗学分野としても、鬼は存在しています。文化や学問といったジャンルでなくても「鬼ごっこ」やかくれんぼのおに役など、身近な遊びの中にも鬼はいましたし、「仕事の鬼」や「鬼に金棒」「鬼の目にも涙」など、鬼に関したことわざや言葉も数多くあります。

誰も見たことはないけど、意外に身近な存在でもある鬼。節分にちなんで、身の回りの「鬼」を探してみませんか。

年越しグルメを紹介した欧米でも新年にいただく料理がないわけではありません。イタリアの南部ではうなぎを、アメリカの南部ではお金を象徴する黒目豆を入れたライスを、ドイツでは1年を見通せるようにと巨大なプレッツェルを、フランスでは切り分けたケーキにフェーヴと呼ばれる人形が入っていた人がその日1日、王様になれるという「ガレット・デ・ロア」を必ずいただくそうです。

どの国の正月料理にもさまざまな意味があり、お国柄もよく表れていますが、共通しているのは「その年を健康に、幸せに暮らせるように」という想いなのですね。

※参考:
日本の鬼の交流博物館                         http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/onihaku/index.html
株式会社でん六                            http://www.denroku.co.jp/
昭和文学全集34評論随想集「鬼の研究より」(馬場あき子著/小学館)


 
 
 
 
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