この時期、特に炎天下での車の移動は、快適でとても便利ですね。毎日車を使う人ほど、生活空間並みに車内環境を整えているかもしれません。しかし真夏の車内はかなり高温になります。ある実験(*)によれば、窓を閉め切った車の中は、エンジン停止後たった30分でなんと45℃になるとか。3時間後には55℃にまで上昇し、ダッシュボードは70℃以上になったという結果が出ています。気温が25℃を超えると熱中症に注意と言われる中、子どもやお年寄りを車内に残したまま車を離れることが、いかに危険かを物語る数字です。
ふだんは何ということもない行為や置いてあるものにも注意が必要です。例えば炭酸飲料の入ったペットボトルはキャップがはじけ飛び、中身が飛び散りますし、ダッシュボードに置いたプラスチック製のものは溶けて変形します。シートベルトの金具も大変熱くなっているのでうっかり触ると火傷するほどです。
車の中を点検し、スプレー缶など「高温になる場所に置かない」と書いてあるものが車内にないか確認しましょう。運転席やシート周辺だけでなく、荷物スペースの洗車用具セットなども確認してください。持ち込んだ飲み物やお菓子は必ず持って外に、を守りましょう。駐車した車に戻ってきたら、まずは窓を全開にして熱気を逃がしてください。シートベルトは「大人がつける」ことにして、お子さんやお年寄りが触れないようにすれば安心です。
最近では「熱駐症」というワードで車内放置事故防止の啓発キャンペーンを行う自動車メーカーも現れました。レジャーを始めふるさとに帰省する方も多いこの時期、暑さと高温がもたらすトラブルに十分注意して、快適な車内空間をつくってくださいね。
※参考:
一般社団法人 日本自動車連盟 http://www.jaf.or.jp/
日産自動車株式会社 https://www.nissan.co.jp/
株式会社オートバックスセブン https://www.autobacs.com/
*データ出典/JAFユーザーテスト「真夏の車内温度−短時間で熱中症の危険!」より
入道雲が浮かぶ青空と太陽に向かって花開くひまわりは、7月から9月にかけて開花する、まさに夏の花の代表格です。映画や絵画の題材としても有名で、ゴッホが描く「ひまわり」はその最たるものと言えます。ゴッホはゴーギャンのために、家じゅうをひまわりの絵で飾りました。黄色い花が室内を明るく演出したであろうことは容易に想像できますね。
ひまわりの原産地は北米ですが園芸種として世界中で愛され、ロシアの国花にもなっています。品種も多く、日本でもアレンジメントや切花で楽しめる小さなものから、迷路がつくれるほどの背の高い大きなひまわりまでサイズもさまざまです。名前もユニークなものが多く、名画から抜け出してきたような「ゴッホのひまわり」や「モネのひまわり」、真ん丸くもこもこした形が愛らしい「テディベア」など名前を知るのも楽しみのひとつといえそう。さらに色についても真紅やチョコレート色などがあり、バラエティに富んでいます。
ひまわりは観賞用だけでなく、タネからとれるひまわり油は代表的な植物油のひとつです。栄養価に優れ、健康や美容に良いということで、海外ではスポーツ選手が好んで食べていたり、ロシアではおやつ感覚で食べられているとか。
また、最近ではひまわり畑が夏の観光スポットとして人気です。一面黄色に染まった景色は圧巻。足を運んでみてはいかがでしょうか。
※参考:
みんなの趣味の園芸 https://www.shuminoengei.jp/
株式会社サカタのタネ https://www.sakataseed.co.jp/
タキイ種苗株式会社 http://www.takii.co.jp/
テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
メゾン・ミュゼ・デュ・モンド http://www.mmm-ginza.org/top.html
一般社団法人日本植物油協会 http://www.oil.or.jp/
地球の歩き方 https://www.arukikata.co.jp/
じゃらん net https://www.jalan.net/
サンナッツ食品株式会社 http://sunnuts.co.jp/
部屋の隅でゆっくりたちのぼる蚊取り線香の煙と香り、、誰もが思い描く昭和の夏の光景といったところでしょうか。
蚊取り線香とは、殺虫成分を練り込み、渦巻き状に成型した殺虫剤。1890年(明治23年)に世界で初めて商品化されました。当初はその名の通り仏壇線香のような棒状のものでしたが、燃焼時間が短いのを解決すべく生まれたのがあの「うずまき」の形です。1時間に約10センチ燃えていき、標準的なサイズで効果が約7時間持続するその形は誕生時から変わらず、2013年(平成25年)には、国立科学博物館が定める「未来技術遺産」に登録・認定されました。
住宅やライフスタイルの変化もあり、電気式や気化式の製品が主流ではあるものの、昔ながらの蚊取り線香も支持されており、アウトドアでのニーズも高いといいます。世界を見渡せば、電源不要で安価、しかも高い効果を発揮する蚊取り線香は「モスキートコイル」と呼ばれ、暮らしになくてはならない生活用品になっているそうです。
ところで、有効成分は煙の中に含まれていると思っている方は多いのではないでしょうか。実はピレスロイドと呼ばれる殺虫成分は、赤く燃えている先端から6〜8ミリの部分から揮散しています。煙は有効成分を空中に運び、拡散する役割を果たしているのです。
最近では小さいサイズのものから色がついたもの、香りを楽しめるものまでさまざまな蚊取り線香が販売されています。洋風のインテリアになじむ蚊遣り器もあるので、夏の夕暮れ、少しの間エアコンを止めて窓を開け、網戸からの風を感じながら蚊取り線香を使ってノスタルジックな気分にひたってみてはいかがでしょう。
※参考:
大日本除虫菊株式会社 http://www.kincho.co.jp/
産業技術史資料情報センター http://sts.kahaku.go.jp/
エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 https://www.nttcom.co.jp/
国立研究開発法人 科学技術振興機構 http://www.jst.go.jp/