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2023.08.01更新
 

かき氷のよもやま話
 

連日暑い日が続いています。シャリシャリとした氷に甘いシロップをかけたかき氷が食べたくなりますよね。かき氷というと、子どもの頃を懐かしく思い出す方も多いでしょう。それもそのはず、昭和40年代、日本中でかき氷がブームになりました。この頃に家庭用のかき氷機も発売され、ぐっと身近になったのです。
そんなかき氷の歴史は古く、平安時代には清少納言が枕草子にて「削の氷にあまづら入れて」と書き綴ったほど。でも、冷蔵庫のない時代に削った氷を使い、あまづらと呼ばれる当時の甘味料もとても高級品。江戸時代も氷は将軍に献上されるものであり、限られた人のための贅沢な食べ物だったことは想像に難くありません。
現代はかき氷専門店も数多くあり、おいしいかき氷を食べ歩くことを「氷活」と呼ぶほど。氷そのものもシャリシャリとふわふわの2種類があり、シロップだけでなくフルーツや野菜などを組み合わせたり、ジュースやミルクなどを凍らせた氷を使ったり、かいた氷が糸のような形状になっている「進化系」と呼ばれるかき氷が登場しています。日本のみならず、台湾や韓国、ハワイ、ベトナム、ドイツなど世界中で楽しまれているそうなので、旅行に行ったらチェックしてみるのもいいかもしれません。
ところで、かき氷を食べると頭がキーンとして痛くなりませんか? これは「アイスクリーム頭痛」といい、医学的な正式名称なのです。痛くなる理由として(1)冷たいものが喉の神経を刺激し、その伝達信号を脳が勘違いしてしまう(2)冷たいものの刺激で一時的に血管に炎症が起きる。この2つがあります。
さて、あなたの記憶にあるかき氷、シロップは上ですか? それとも下ですか? 実はこれ、地域差があって、関東は器にシロップを入れてから氷を入れる「シロップは下」派ですが、関西は氷の上にシロップをかける「シロップは上」派が主流なのだとか。家庭でつくるのであれば、自分流に楽しむことができますが、西と東で異なるとは、かき氷もなかなか奥が深いですね。

※参考:
一般社団法人 日本かき氷協会   http://kakigoori.or.jp/
太宰府市文化ふれあい館     https://dazaifu-bunka.or.jp/
和樂web            https://intojapanwaraku.com/
株式会社明治屋         https://www.meidi-ya.co.jp/
Forbes JAPAN         https://forbesjapan.com/
Like the World         https://magazine.his-j.com/
FRIDAY DIGITAL        https://friday.kodansha.co.jp/
江崎グリコ株式会社       https://www.glico.com/jp/
朝日新聞デジタル        https://www.asahi.com/


えっ!水を飲んで中毒に?
 

子どもの頃に比べて今は、夏の暑さが厳しく、しかも長く感じます。熱中症の予防策も盛んに報じられ、ほとんどの方がしっかり対策をとられているのではないでしょうか。
その対策の1つが水分補給です。意識して水分を摂るように心がけていますよね。でもそれが「水中毒」の危険性をはらんでいるのをご存じですか。水中毒とは聞き慣れない言葉ですが、大量の水分を摂ることで血液中の塩分の濃度が低下し、体内の塩分のバランスがくずれる「低ナトリウム血症」になることをいいます。
私たちは、毎日普通の生活を送る中で1日に約2.5リットルの水分を排出しています。そして摂取するべき水分も同量の2.5リットルといわれています。ところが、大量の水分を摂取すると腎臓の処理能力を超えてしまい、血液が薄まってナトリウムイオン濃度が低くなってしまいます。これが水中毒です。ナトリウムは神経内の伝達も担っているため、水中毒を一番に察知するのは「脳」です。疲労感、反応が鈍くなる、錯乱などの状態から、昏睡や呼吸困難などに陥ることもあるのだとか。海外での「水飲み比べ大会」において7.5リットルもの水を飲んだ女性が水中毒で死亡した事例は世界的なニュースとなりました。他にも、激しいスポーツ後に大量の水をがぶ飲みして重篤な水中毒になった例も少なくありません。近ごろ「大量の水を飲むダイエット」が話題になっていますが、命の危険にさらされるケースもあります。
水を飲まなくてもダメ、飲んでもダメだなんて、一体どうすればいいのでしょう。その解決法の1つが「経口補水液やスポーツドリンク等で水を塩分・糖分とともに摂取する」ことです。1リットルの水に3グラムの塩と、40グラムの砂糖を加えれば自家製の経口補水液が完成します。ただし、おいしいと感じることはかなり少ないので、レモン汁やハチミツを加えたりするといいでしょう。飲みやすいという点ではスポーツドリンクは秀逸ですが、経口補水液に比べると塩分が少ないので、激しい運動の際は注意が必要です。発汗で失われた塩分を塩飴などで補給するのもおすすめです。
論語にも「薬も過ぎれば毒となる」「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉があります。熱中症対策としての水分補給を心がけながら、飲み過ぎにも注意してくださいね。

※参考:
こくみん共済coop      https://www.zenrosai.coop/
地方独立行政法人山梨県立病院機構 山梨県立北病院 
https://www.ych.pref.yamanashi.jp/kitabyo/
横浜市医師会       https://www.yokohama.kanagawa.med.or.jp/
株式会社日本トリム    https://www.nihon-trim.co.jp/
ウェザーニュース     https://weathernews.jp/
朝日新聞デジタル     https://www.asahi.com/
@DIME(アットダイム)  https://dime.jp/


長寿の国の、学ぶ楽しさと学べる幸せ
 

政府が「学び直し」、いわゆるリスキリングの支援強化の指針を発表し、にわかに注目を浴びている「リスキリング」や「リカレント教育」といったワードたち。聞き慣れないカタカナ言葉に、新しい概念なのかと思いがちです。
しかし実は「学ぶ」ということに関して、ずっと前から親しんでいることをご存じでしたか? 私たちは、生まれてすぐから家庭を中心とした「学習」を始めています。その後、幼児教育や学校教育を受け、地域社会や、社会に出てからは仕事にかかわる学習、豊かで充実した人生を送るための学習を続けます。これらすべての学習は「生涯学習」と呼ばれ、法に定められて誰もがいつでも・どこでも・自由に選択し学ぶことができるのです。「学習」と聞くと敷居が高いような感じがしますね。でも意外かもしれませんが、読書をする、スポーツや文化活動に参加する、ボランティアや趣味に関わる活動も「生涯学習」なんです。
では、私たちはどんなところで学べるのでしょうか。よく知られているのはカルチャーセンター、近年は自治体が手掛ける市民大学などですが、おすすめは公民館です。公民館は社会教育施設として図書館や博物館と並ぶ、まさに「学びの公共空間」。全国におよそ14,000館あり、公立中学校の数より多いのだそう。公民館には文化系からスポーツ系、ボランティアや地域ならではの活動など多くのサークルがあるので、興味や関心のあることから参加してみてはいかがでしょう。
長寿国の日本は、子育てが終わり、仕事をリタイアしてからの人生も長いもの。趣味の延長という方も、スポーツに挑戦してみたい方も、人のために役立つことをしたい方も、その一歩を踏み出すと、そこには新しい何かが待っているかもしれません。

※参考:
文部科学省       https://www.mext.go.jp/
北海道教育委員会    https://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/
埼玉りそな銀行     https://www.saitamaresona.co.jp/
「学びの公共区間」としての公民館/佐藤一子著(岩波書店)
公民館を創る-地域に民主主義を紡ぐ学び/上田幸夫著(国土社)
取材協力・相模原市立新磯公民館 
http://www.sagamihara-kng.ed.jp/kouminkan/araiso-k/


 
 
 
 
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