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2012.06.01更新
 

簡単・美味い・酒に合う。よみがえる缶詰、「缶つま」。
 

「さばときゅうりの辛子酢味噌和え」「ほたて缶のザーサイ炒め」「豚角煮とブロックパルメザン」……市販の缶詰をベースにひと工夫を加えた酒のつまみ、それを称して「缶つま」と呼ばれます。いま、静かな盛り上がりを見せています。火付け役となったのは、2009年に出版された『缶つま』(世界文化社)という缶詰活用のレシピ本で、究極のおつまみ本として爆発的にヒットしました。
さけ・さば・いわしなどの「さかな缶」、コンビーフ・スパム・やきとりなどの「肉缶」、ビーンズ・オリーブ・マッシュルームなどの「野菜缶」、あさり・ほたて・かになどの「貝・甲殻類缶」、桃・みかん・洋梨などの「フルーツ缶」といった缶詰をバカッ!と開けて、さっとひと手間加えた簡単おつまみを100種、掲載。メーカーの国分では、すぐさま「缶つま」シリーズを企画・発売。現在では"缶つまプレミアム"や、そのままおつまみになる"缶つまレストラン"シリーズなど、全部で29種類の「缶つま」商品をラインナップ。どんどんグルメ志向を強化し、2010年に約100万缶、2011年には約180万缶という好調な売れ行きを記録しています。

缶つまメニューが充実した"缶詰バー"も続々出現しています。
大阪で生まれた「mr.kanso(ミスター・カンソ)」(運営クリーン・ブラザーズ)もその一つ。店名の由来は、400種類以上の国内外の缶詰が並ぶ"缶詰倉庫"のようなインテリアと、缶つま以外のメニューがない"簡素"なスタイルからとったとか。一押しは、京都の名店「吉田喜」と共同開発した「だし巻」の缶詰。もちろん、玉子焼きの缶詰など、世界初です。現在、大阪をはじめ、京都、東京、埼玉、千葉、新潟、大分に計16店舗を展開中。
今年1月、JR秋葉原駅の高架下に誕生したのは、「缶's Bar」。約40種類の缶詰をつまみに飲める、スタンド形式のバーです。JR東日本の社内ベンチャー制度から生まれた店で、立案者自らが店長として接客中です。
横浜桜木町の缶詰BAR「キンコンカン」は、定番からレアものまで、全80種以上の缶詰が揃っています。
『缶つま』第2弾として2010年に刊行された『缶つま デラックス』の著者、間口氏が経営する銀座の「ロックフィッシュ」は、いわば「缶つま」のメッカ的バーとして知られています。

料理経験、不問。誰でも簡単に、時間と手をかけ過ぎず、ちょっとした遊び心をもって自分なりの味の冒険を楽しむ-----これが「缶つま」の極意のようです。家飲みブームの浸透が追い風ともなって、ますます「缶つま」ワールドを後押ししているようです。

※参考:
世界文化社  http://www.sekaibunka.com/
国分     http://www.kokubu.co.jp/
mr.kanso   http://www.cleanbrothers.net/
「R25」No.304(2012年3月15日〜4月4日号)


より厳しく、より使いやすく。7月から本格的に変わる「チャイルドシート」。
 

車に乗る時、お母さんが赤ちゃんを抱っこするのが一般的だった"チャイルドシート後進国"の日本で、改正道路交通法により6歳未満の乳幼児のチャイルドシート使用が義務付けられたのは、12年前、2000年のことでした。それから6年。国交省は道路運送車両の保安基準改正を行い、2006年10月1日から施行しましたが、この中に、チャイルドシートに関する見直しが2点、含まれていました。

一つは、チャイルドシート自体の改正です。主な内容は、動的試験の項目追加、評価基準の変更、頭部を保護するシート構成材の厳格化、バックル操作強度の範囲指定など。簡単に言うと、チャイルドシートの安全基準を強化して製品の安全性・信頼性をさらにアップさせよう、ということです。そのために、厳しさでは世界最高峰といわれ、チャイルドシート先進国である欧州の安全統一規格「ECE規制44号」(通称「ヨーロッパ基準」)の採択に踏み切ったのです。いわば日本国内に於いても、国際ルールにのっとってユニバーサル化が図られたということになります。
もう一つは、チャイルドシートを装着する側である車両に対して、"ISOFIXチャイルドシート"を取り付けることができるよう義務付けたことです。「ISOFIX」とは、ISO(国際基準)規格で定められたチャイルドシート固定方式のことで、車のシート座面奥に装備されている取り付け金具(ISOバー)にチャイルドシートのコネクター部分を差し込んで装着するもの。これが施行されると、老若男女、誰が付けても確実に、しかもワンタッチで簡単にセットできるようになります。従来のシートベルト固定タイプのように、製品ごとで取り付け方が違ったり、調整にコツが必要だったり、力加減でぐらついたりという不安も一掃されます。この背景には、チャイルドシートを正しく装着している保護者が3割しかいないという、怖ろしい日本の現状があるからです(JAF調べ)。

この、2006年に制定された新安全基準は、5年間の猶予期間を経て、今年2012年7月1日から完全適用となります。それ以降、「アップリカ」「タカタ」などのチャイルドシート各メーカーは、新基準をクリアしたものしか製造・販売ができなくなります。車も、然りです。

※参考:
アップリカ    http://www.aprica.jp/
リーマン     http://www.leaman.co.jp/
タカタ      http://www.takata.com/
コンビ      http://www.combi.co.jp/
日本自動車連盟(JAF)  http://www.jaf.or.jp/
日経産業新聞(2012年3月23日付)


こんなところにも韓流ブーム。今年も伸びます、「マッコリ」市場。
 

お米や麹(こうじ)を原料に、乳酸菌で発酵させた韓国伝統の濁り酒「マッコリ」。
日本の"どぶろく"に近い味わいですが、銘柄によっては"甘酒"に近い味もあれば、辛口の日本酒に近いものもあり、千差万別。しかし、現在、日本で飲まれている「マッコリ」は、総じてほのかな酸味と甘みで飲みやすく、お酒の苦手な人でも楽しめます。アルコール度数は6〜8度くらいで、ビール(4度前後)より強め、日本酒(14度前後)に比べるとかなり軽め。
お酒の中では、とび抜けて乳酸菌が豊富で低カロリー。さらに食物繊維やビタミンB・なども含まれているため、「マッコリ」はヘルシーで美容にいい、お肌にいいと、ダイエットの面からも女性の間で人気となっているようです。

これまで、「マッコリ」といえば、韓国の中小メーカーの輸入品が中心でした。しかし、2010年に眞露ジャパンが「JINROマッコリ」で新規参入すると、国内市場はにわかに活気づいて拡大。"焼酎のJINRO"の強力なブランドイメージを武器に、日本の消費者と市場を知り尽くした眞露のマッコリは、ほのかな甘みとコク、酸味が絶妙なバランスのすっきりした口当たりが特徴です。つまり、日本人の好みに合わせて開発された自信作でした。加えて、女性をターゲットにしたコミュニケーション戦略もズバリ奏功したと言えます。
ちなみに眞露は、本国韓国でマッコリを製造・販売したことはありません。韓国のマッコリメーカーと提携して製品の供給を受けたものに、「JINROマッコリ」という商標を付けて日本などの海外市場で販売しています。

人気俳優チャン・グンソクを起用して、予想を上回る女性客の獲得に成功したのは、サントリーが昨年発売した、微炭酸タイプの「ソウルマッコリ」。韓国のマッコリ市場最大手の「ソウル濁酒製造協会」と「ロッテ酒類BG」(共に、本社はソウル)、そしてサントリーとの3社共同開発で誕生した、日本人の嗜好に合わせたオリジナルのマッコリです。製造は「ソウル濁酒」傘下の「ソウル長寿」で、「ロッテ酒類BG」が輸出元となり、サントリーが日本で販売するという、分担システムを採っています。
今年1月には、サッポロビールから、アルコール度数3度で果汁15%入りという新機軸を打ち出した、「CJおいしいマッコリ<ピンクグレープフルーツ>」が350ml缶で登場。韓国食品メーカー最大手の「CJ第一製糖」と共同開発し、通常のマッコリに含まれていることが多い甘味料・香料・酸味料の無添加を実現。TVCMに、モデルのヨンアさんを起用して話題になりました。

2008年に18億円程度だった日本国内のマッコリ市場が、2011年には101億円に達するほどの勢い。こんなところにも、韓流ブームのパワーが根強く生きているようです。

※参考:
眞露ジャパン      http://www.jinro.co.jp/
サントリー酒類     http://www.suntory.co.jp/
サッポロビール     http://www.sapporobeer.jp/
日経MJ(2012年3月19日付)


 
 
 
 
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