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2014.03.03更新
 

津々浦々で、町興し・村興し。地元の「商工会」が、元気です。
 

「商工会」は、会員である地元の事業者の経営支援を主な業務とする公的団体で、全国に約1,700を数えます(2013年調べ)。「商工会議所」が市部にあって、中・大企業の会員を抱えているのに対し、「商工会」は主に町村部にあり、小規模事業者を中心に構成されています。
近年、注目されているのは、「商工会」による地域発展のための活動です。地元の経済活動を活発にし、にぎわいを創り出す----いわゆる“もうかる地域づくり”の取り組みに大きな期待が寄せられています。

山梨県南アルプス市では、市の「商工会」が中心となって、特産品のブランディング戦略に乗り出しました。2006年に“桃源郷フルーツプロジェクト”を発足。フルーツ栽培のプロフェッショナル(果樹農家)を「商工会」が認定する“完熟フルーツマスター制度”を創設したり、収穫体験ができる“完熟フルーツこだわり探訪”ツアーの実施など、女性の観光客増を狙って、地域全体がもうかる仕組みづくりに取り組んでいます。

人気アニメ「らき☆すた」の舞台となった埼玉県久喜市の鷲宮神社には、47万人の初詣参拝客でにぎわいました(2013年)。2007年に、この神社が作品の舞台であると紹介されるや、ファンの“聖地巡礼”のスポットとして話題になり、翌年の参拝客は前年比17万人増の30万人に上ったといいます。地元の「商工会」では出版元に働きかけ、オリジナルご当地「らき☆すた」グッズを制作・販売する他、様々な場でキャラクターを活用し、地元商店に利益が還元される仕組みを構築。多大な経済効果をもたらすことに成功しました。

奈良県明日香村の「商工会」では、“明日香ニューツーリズム協議会”を立ち上げました。民家に泊まりながら、郷土料理を食べ、村の歴史、遺跡、風習などの話を聞き、農作業などを体験してもらうツアーで、国内の中高生の修学旅行をはじめ、アジア諸国からの教育旅行生が訪れています。
北海道更別村の「商工会」では、村内限定の地域通貨“サラリ”を発行。商店での支払いの他、税金や水道料金などにも使えます。
福島県伊達市の保原町「商工会」は、高齢者を対象に乗り合いタクシー「のってみっかー」を運営。

“地域外からの呼び込み”と、地元にお金をおとしていってもらう“地域内での利益の循環”、この2つの要素が地域の活性化や町興しの仕組みづくりには欠かせません。地域のコーディネーターとしての役割を担う「商工会」にエールを送りつつ、今後の活動に注目したいものです。

※参考:
全国商工会連合会     http://www.shokokai.or.jp/
南アルプス市         http://minamialps.net/
久喜市鷲宮          http://www.city.kuki.lg.jp/
明日香村           http://www.asukamura.jp/
更別村             http://www.sarabetsu.jp/
保原町    http://www.f.do-fukushima.or.jp/hobara/
朝日新聞(2013年11月2日付)


本格的なセールス、始動。「邦楽ソフト」を東南アジアの音楽市場に。
 
2012年。右肩下がりだった国内の音楽ソフト市場が、14年振りに前年実績を上回るという快挙に沸いたのも束の間、2013年には再び大きく落ち込んでしまいました。予想以上に好調だった2012年の反動減といわれています。
邦楽ソフト関連各社は、慢性的な閉塞感を打開しようと、本格的にアジア諸国への売り込みに動き出しています。特に、経済成長が著しい東南アジアは、所得水準が上昇し、娯楽サービスへの支出にも抵抗感が薄れてきており、まさに日本の音楽業界にとって進出への好機といえます。

[日本レコード協会]は、昨年11〜12月に渡って、インドネシアのジャカルタで「J-Music LAB(ジェイ・ミュージックラボ)」というイベントを主催し、邦楽のプロモーションを展開しました。同協会がメインとなって海外でPR活動を繰り広げるのは初めてのこと。アニメやロック、アイドルなど、日本人ミュージシャン7組のライブやサイン入りCD即売会、オリジナルグッズの販売、ファン・ミーティングなどが催され、日本の音楽文化から最新のポップカルチャーまで幅広く紹介できるイベントとなりました。現地の来場者からは、“普段、ネットでしか見られなかったアーティストが生で見られてうれしい”“日本の音楽や文化に興味を持つきっかけになった”などの声が寄せられました。

同じく昨秋、シンガポールで日本のアニメソングのライブを中心とした「アニメフェスティバル・アジア」が3日間に渡って開催されました。2008年から毎年開催されており、昨年で6回目。当初、2万5,000人ほどだった来場者数は、8万4,000人にまで達し、さらに2012年からはマレーシアやインドネシアにも開催地が拡大。今や東南アジア最大級の日本コンテンツ発信イベントといわれるまでに成長しました。
現地の興行会社と電通の2社が主催していた同イベントに、昨年からはライブハウス運営会社の[Zeppライブエンタテインメント]が参画。ライブハウスで培った高度な技術や高機能の音響機器を提供することで、日本人アーティストのアジア進出をも視野に入れた、強力なバックアップ体制を推し進めます。
[エイベックス・エンタテインメント]も昨秋から、東南アジアでのライブ事業を強化。アジアでの展開拠点を、香港からシンガポールへと移行すると同時に、“国際事業支援室”を新設して体制の整備を図っています。

最近の一連の動きは、コンテンツの海外輸出を狙う「クール・ジャパン」戦略の一環。音楽やドラマなどのコンテンツ輸出を政府主導で“国策”として展開するお隣の国(韓国)を見習って、遅まきながらの本腰稼働といったところでしょうか。

※参考:
日本レコード協会          http://www.riaj.or.jp/
Zeppライブエンタテインメント   http://www.zepp.co.jp/
エイベックス・グループ・ホールディングス  http://www.avex.co.jp/
日経産業新聞(2013年12月13日付/2014年1月17日付)


映画館の映画離れ、進む。今や「ライブビューイング」会場として大盛況。
 

2年ほど前から、映画館で、コンサートや演劇、スポーツといった映画以外のエンターテインメントコンテンツを上映する「ODS(Other Digital Stuff)」市場が急速に拡大しています。中でも、音楽ライブの様子を会場から生中継する「ライブビューイング」(以下、LV)が急増。コンサートチケットを買いそびれたり、会場が遠くて行けなかったり、ずっとスタンディングはきついと、ライブの雰囲気に及び腰だったライト層にも好評です。
映画館ならではの、大スクリーンの迫力ある映像、臨場感あふれるサウンド、座り心地のいいシート。そしてなんといっても、本公演の半分以下(一般的に3,000〜3,500円程度)という料金設定も、「LV」の大きな魅力です。

「LV」の実現には、映画館のデジテル技術の導入が大きく貢献しています。3D対応の映画「アバター」の上映をきっかけに、全国の映画館にデジタル化の波が広がりました。コストがかかり過ぎる従来のフィルム方式の上映システムから、相次いで転換。その結果、衛星や光回線を活用した様々なネット連携が可能となりました。
この市場をけん引するのが、2011年に設立された[ライブ・ビューイング・ジャパン]です。アミューズ、ファミリーマート、博報堂、WOWOWの4社による合弁会社で、「LV」の実施数、規模ともに国内最大。創立当初、年間20本程度だった上映数が、2012年に42本、そして昨年は60本以上と増加の一途をたどっています。昨夏の「Perfume」のロンドン公演は、日本以外に、海外9都市で「LV」されました。また、「サザンオールスターズ」5年ぶりの復活ライブは、全国120館で「LV」を実施。ライブのチケットを正午に発売し、15時から「LV」のチケットを発売すると、ライブチケットが入手できずに涙をのんだファンが「LV」へと一気に流れ、即完売。ライブ当日、ステージから桑田さんが“いま、LVも上映してます!”と叫ぶと、全国の映画館に駆けつけた約6万人のファンのボルテージは最高潮に…。

低迷を続ける音楽業界やアーティストにとっては、既存ファンとの絆を強めると共に新たなファンを呼び込むためのきっかけに。一方、興行収入が横ばいの映画業界にとっても、新たな客層による客席稼働率アップと映画より高い客単価で収益増につながるばかりか、関連グッズの販売収益といった“旨み”も加わって、デジタル化のための設備投資分の早期回収が実現。「LV」は、双方にとってまさに、win-winの救世主的コンテンツといえそうです。

音楽を中心に歌舞伎、オペラ、スポーツ中継など、通信回線さえあれば、世界中の映画館へライブで映像を届けることができる「LV」。ライブビジネスは、確実に新たな市場を創出しつつあるようです。

※参考:
ライブ・ビューイング・ジャパン  http://liveviewing.jp/
日経МJ(2013年12月18日付)


 
 
 
 
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