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2014.11.04更新
 

懐かしくも新しいおいしさ再発見。いま、「そうめん」がトレンドです。
 

近ごろ、“日本の夏の風物詩”的に愛されてきた「そうめん」に新たなスポットライトが当たり、季節を超えた手軽でヘルシーな食材として一年中楽しまれるようになりました。

外食として「そうめん」を食べる“そうめん専門レストラン”も出現して人気となっていますが、やはり「そうめん」を食べる機会が多いのは圧倒的に自宅。しかし、いつもカツオだしのつゆに薬味を入れて…では、飽きる、味気ない、物足りないとの声が。そこで生まれたのが“バラエティそうめんつゆ”の数々です。これまでは、ほとんどが定番つゆの和風味をベースにしたものでしたが、今年は、“そうめん=さっぱり”というイメージを覆すような、濃厚でこってり系が主流です。

今春[キッコーマン]から発売されたのは、イタリアン風のつゆ「そうめんdeパスタえびトマトクリーム」と中華風の「そうめんdeラーメンさっぱり鶏だし塩」の2種。どちらも醤油系の味がしないという、これまでのものとはまったく別物のつゆの提案です。「そうめん」にかけるだけで、パスタのような、ラーメンのような味わいが楽しめます。

[永谷園]も、これまでにない味のつゆ、「まんぷくそうめんつゆ」シリーズ3品を発売。同社初のめんつゆ単独商品です。ゴマ油とコチュジャンを効かせた「焼肉風しょうゆ」、ゴマ風味に豆板醤を加えた「まろやか担々」、カツオだしに肉のうま味を加えた「こく旨カレー」。それぞれ、ガッツリ食べられる具入りで、こってりした味わいのつゆです。

[ヤマサ]は、「くるみつゆ(粗く砕いたくるみ付)」と「黒ごまつゆ(すりごま付)」。

[ヤマキ]からは、サラダ感覚で「そうめん」が楽しめる2種類のつゆが発売。鹿児島県産の完熟栗かぼちゃを使用したポタージュ風「栗かぼちゃの冷製かけつゆ」と、青森県深浦町産のブランド人参を使用したドレッシング風「雪にんじんの冷製かけつゆ」です。

つゆ以外では、今年7月に登場してその意外性で話題を集めた「カップヌードルライトそうめん」(日清食品)。カップ麺に初の「そうめん」、というだけでもインパクトがありましたが、温・冷、どちらでもOKという新感覚のコンセプトにも驚かされました。通常の“ホット調理”と、お湯を注いでから3分後に氷を入れるという“アイス調理”。熱湯ではのびにくく、氷を入れてもしっかりコシのある麺の開発に成功しました。

従来の定番つゆの市場規模は横ばいで、今後、大きな伸びが見込みづらいという現状。だからこそ市場拡大のために、各メーカーは毎年、目新しいバラエティつゆの味を提案し続けなければいけないという“台所事情”があります。各社に共通する開発コンセプトは、意外にも単純明快で、“家庭で出しにくい味”に尽きるようです。

※参考:
キッコーマン    http://www.kikkoman.co.jp/
永谷園        http://www.nagatanien.co.jp/
ヤマサ醤油     http://www.yamasa.com/
ヤマキ        http://www.yamaki.co.jp/
日清食品      https://www.nissin.com/
日経産業新聞(2014年8月4日付)


旅行は“海外”から“国内”へシフト。復活した、「国内観光旅行」。
 
年々、その規模を縮めてきた「国内旅行」市場(出張・帰省などは除く)ですが、2011年に底を打ってからは、12、13年と2年連続で拡大を続けています(日本生産性本部『レジャー白書2014』)。復活の要因は、いくつかの要素が複合的かつ有効的に絡み合った結果といえそうです。

まず経済面。2012年末から始まった“アベノミクス”政策による足元の景況感の高まり。さらに円安が海外旅行の割高感を強め、特に例年、人気の高かった中国・韓国といった近場への海外旅行が、情勢の不安定さや韓流ブームの終息、乗り物の事故などが重なったため敬遠され、その分「国内旅行」へシフトしたと見られます。

併せて、新規イベントの開催など、国内各地の観光地や関連する企業の“がんばり”も見逃せません。

昨年の伊勢神宮の式年遷宮や出雲大社の大遷宮。世界遺産登録が決まった「富岡製糸場」「富士山」「和食」。JR九州の豪華列車「ななつ星in九州」に代表される各地の観光列車。大型クルーズ船によるカジュアルな船旅。さらに、大阪では日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」の開業やユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンした「ハリー・ポッターの魔法の世界」。東京では「虎ノ門ヒルズ」、千住の大型商業施設「ポンテグランデTOKYO」の開業、アマンリゾーツの日本初進出のホテルが大手町にオープンするなど、話題性に富んだ“商品”が目白押しで、都市部への旅行の増加も見込まれます。一方で、地域主体の旅行商品も人気で、工場群のナイトツアーや、ダム、道路などの工事現場見学ツアーなど、新たな切り口で観光資源を創り出す試みも積極的に展開されています。

人数、消費額ともに2008年のリーマンショック後で最も高い数値が見込まれる2014年の「国内旅行」市場。最近は、LCCで安く行き、豪華なホテルや旅館に泊まる。または、宿泊は廉価なビジネスホテル、食事は高級な店で、といった“メリハリ旅行”の傾向が広まっているようです。
ご多聞にもれずこの分野でも見られるのが、元気なシニア&若者の“旅行離れ”現象で、国内旅行者数の5割以上を50歳超の世代が占めています。

※参考:
公益財団法人日本生産性本部   http://www.jpc-net.jp/
観光庁                  https://www.mlit.go.jp/kankocho/
日本交通公社              http://www.jtb.or.jp/
一般社団法人日本旅行業協会   http://www.jata-net.or.jp/
日経МJ(2014年8月15日付)


私たちにとっては歓迎の「格安スマホ」。家電量販店では熾烈な争いに。
 

今春登場して話題を集めている「格安スマートフォン(スマホ)」ですが、安さのヒミツは“通信料”の仕組みにあります。「格安スマホ」の通信サービスを担っている“MVNO(仮想移動体通信事業者)”は、自前の通信網は持たず、NTTドコモなど大手キャリアから回線を借りてユーザーに提供しています。そのため、通信容量を制限したり速度を抑えたりと、大手より身軽に動ける分、柔軟なサービス提供が可能となり、独自の料金体系で格安な通信料を実現できるというわけです。

これまでも“MVNO”を利用して「格安スマホ」を入手するサービスはありましたが、知識や手間を要することから、一般ユーザーにはハードルが高かったといえます。そこに、燦然と登場したのが、異業種であるスーパーや家電量販店が販売する「格安スマホ」でした。諸々の面倒な手続きを苦にしていた人たちや、大手キャリアのスマホ通信料の高負担を理由に尻込みしていたガラケー愛用者が「格安スマホ」に飛びつきました。

「格安スマホ」とは、スマホ端末に、“MVNO”回線サービスの利用によってデータ通信料を割安に抑えた、各社オリジナルの「格安SIM(シム)カード」をセットにした商品です。よく目にする、“月額2,800円から”などとあるのは、端末代(24回分割の1回分)+データ通信料(SIMカード)の価格です。

今年4月、“月額3,218円から”というショッキングな価格で「格安スマホ」商戦の口火を切った[イオン]は、7月に第2弾、月2,138円からというプランを販売。続いて[ビックカメラ]が月2,732円から。[ヨドバシカメラ]は業界最安値の月979円からというプランを9月に販売。[エディオン]が月1,934円から、[ノジマ]が月3,352円からと次々と独自のプランを投入。7月には、参入に慎重だった最大手の[ヤマダ電機]が進出(月3,047円から)したことで、大手家電量販店を主戦場とした「格安スマホ」を巡る顧客獲得合戦はいっそう激しさを増しました。

「格安スマホ」の市場規模は、まだ携帯市場全体の5%未満ほど。しかし、小売各社に加え、通信会社やネット接続会社も相次いでこの市場に参入。さらに今後、NTTドコモだけでなく、KDDIやソフトバンクといった大手キャリアがMVNO向け回線の開放に本腰を入れて取り組めば、サービスもますます多様化し、さらなる需要の拡大が見込まれます。

なお、今回掲載した価格(税込)は、7月〜9月時点でのものです。各社、続々と“第2弾”“第3弾”と、台数・期間限定で新しいセットプランを販売していますので、価格やサービス内容などについてはご確認ください。

※参考:
イオン       http://www.aeon.info/
ビックカメラ    http://www.biccamera.co.jp/
ヨドバシカメラ   http://www.yodobashi.com/
エディオン     http://my.edion.jp/
ノジマ       http://www.nojima.co.jp/
ヤマダ電機    http://www.yamada-denki.jp/
日経МJ(2014年4月13日付/同8月10日付)
朝日新聞(2014年7月25日付)
日経産業新聞(2014年9月10日付)


 
 
 
 
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