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2010.09.01更新
 

暮らしの中で使われるGPS
 

携帯電話やカーナビに使われているGPS。日本語では「全地球測位システム」と訳されているように、今地球上のどこにいる(ある)のかがわかるシステムです。

GPSはもともと、軍事利用目的で航空機や船の位置を正しく把握するために開発された技術。アメリカ国防総省によって1970年代から人工衛星の打ち上 げが始まっています。一部制約はあったものの、衛星からの信号を受信できる機器があれば世界中のどこでも位置を測定でき、その技術は開発当初から全世界に 開かれていました。その後2000年にはその制約も廃止され、わたしたちが使っているGPSの精度も大幅に向上しています。

さてこのGPS、わたしたちの暮らしのどんなところに使われているのでしょう。カーナビは自分の車のいる場所を特定し、目的地へのルート案内をする機器 ですが、自車の位置特定にGPS衛星が使われています。携帯電話の機能としては、位置情報のほかに近くの店などを紹介するサービスもありますね。また電話 の通信機能を利用したことで、知りたい時に子どもや高齢者の現在位置がわかるようにもなりました。これを応用したのが荷物の位置情報管理、警備会社の現場 駆けつけシステム、バス停にバスが近づくと知らせてくれる運行情報システムなどです。

さらに地図の作成や地殻変動の観測、津波の観測といった、人による観測がむずかしい場所でも活躍。変わったところではアホウドリのような大型の渡り鳥の経路を知るためにも使われています。

軍事利用目的で生まれながら、今ではより便利で快適な暮らしのために使われる技術、GPS。これからも暮らし、防犯、科学と幅広い分野でわたしたちの知らないところで活用されることでしょう。

※参考:宇宙航空研究開発機構 http://www.jaxa.jp/
教育情報ナショナルセンター http://www.nicer.go.jp/
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/


名字雑学。
 

鈴木さん、佐藤さん、田中さん。皆さんの周りにいらっしゃいませんか? この名字は日本の名字の統計調査としてもっとも信頼されている「佐久間ランキング」による日本の名字ベスト3です。

日本は名字の数が多く、その数は29万種類を超えるといわれています。お隣の韓国では300弱種類、中国で現在使われているのが4000ほどとされているので、いかに日本の名字がバラエティに富んでいるかがわかりますね。

さて、「ファミリーネーム」にあたるのが、日本の「名字」「苗字」「姓」「氏」。なぜこんなに呼び方があるのかをご紹介する前に、現代の使い分けでいうと、文部科学省は「名字」を使い、法務省は「氏」が正式の名称となっているそうです。

もともと「名字」「苗字」「姓」「氏」は別ものでした。「氏」は「うじ」と読み、中臣や蘇我などに代表される、古代の支配層をあらわすもの。その後中世 になると土地の所有と結びついて「名字」として確立されました。「苗字」は近世以降にできた、単に家名を示す呼び名です。このコラムでは事象の説明以外で は名字表記で統一します。

1875年(明治8年)9月、「日本人はみな必ず苗字を名乗ること」という「苗字必称令」が発令しました。それまで庶民は名字を持っていなかった、とよ く誤解されているのですが、そうではなく、ほとんどの人が祖先から伝わる名字を持っていましたし、仲間うちでは使用もされていました。ただそれまでは公に 使えなかっただけ、というのが本当のところのようです。

さて、日本の名字の数が多いことは前述しましたが、日本の名字ランキング10位に入る名字を名乗っているのが人口の10%あまり、ランキング100位では人口の22%あまりをカバーしているのだそう。

では珍しい名字をご紹介しましょう。例えば「月見里」と書いて「やまなし」さん。これは山のないところは月がよく見えるというところから。「四月朔日」 と書く「わたぬき」さんは、4月1日に、それまで来ていた綿入れの着物から綿を抜くから、など謎ときのような名字を持つ方もいらっしゃいます。「一」さん から「百万」さん、「七五三」さんと数字の名字もあります。

9月19日は名字の日。ご自分の名字のルーツを調べてみてはいかがですか?

※参考:「名字と日本人 先祖からのメッセージ/武光 誠著」(文藝春秋)、
「日本人の名字 これだけ知っていれば面白い/森岡 浩著」(日本実業出版社)
「佐藤さんの本/丹羽基二・牧野恭仁雄著」(浩気社)


食物アレルギーが増えている
 

体をつくるはずの食べ物が、体に不利益な免疫反応を起こしてしまう。今、食物アレルギーに悩む子どもが増加傾向にあります。本来なら健やかな成長や、体の ために摂取する食べ物がなぜ「栄養という利益を生むための食べ物」が「体に不利益なアレルギー原因物質」となってしまうのでしょう。

そもそも免疫反応とは、細菌やウィルスなど危険な異物が体内に入ってきたときに、それらを撃退する仕組みのこと。つまり食物アレルギーは、アレルゲンと なる対象の食べ物が入ってきたとき、それらを危険な侵入者と誤って判断してしまうのです。患者が子どもに多くみられるのは、消化能力が未熟なことが原因と もいわれています。

アレルギー反応を避けるためには原因となる食物を摂取しないことが基本です。しかし最近は自己判断もしくは母親が独断で制限をしてしまい、その結果栄養 面・成長面で問題が発生するなどの弊害が起きていることがあります。きちんとした診断・治療を受けて制限していくことが大切です。

また、じんましんなど皮膚症状だけでなく、消化器や呼吸器など臓器にも反応が及ぶことをアナフィラキシーと呼びます。アナフィラキシーは、重篤な症状に なることが多いため、医療機関の処方により平成17年から自己注射が認可され、アレルギーを取り巻く環境は変わりつつあります。

アレルギー患者が増えてしまったのは、環境や生活様式の変化などさまざまな理由が折り重なっての結果といわれています。うまく付き合って「共存」していく時代が来ているのかもしれません。

※参考:「アレルギーはなぜ起こるか/斎藤博久著」(講談社)


 
 
 
 
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