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2010.12.01更新
 

知れば知るほど奥が深い、家紋。
 

核家族化が進み、家のしきたりが消えつつある現代にあっても、家紋は脈々と継がれています。時代劇などで、この紋どころが目に入らぬか、と一喝していたように「ご紋章」や「紋どころ」「家の紋」と呼称していたものが、一般的に家紋と呼ばれています。

家紋は平安時代後期、公家である西園寺家が牛車にともえの印をつけたのがルーツと言われています。これが貴族の間に広まり、やがて武士たちが用いるようになりました。

風雅を好む公家の家紋と違い、武士の家紋は戦いの場で使うのでシンプルで実用的なものが好まれました。遠くからでも敵味方の区別がつき、誰でも簡単に描けるモチーフが重用されたのです。さらに江戸時代の終わりには庶民にも広まり、家紋は一族間の重複を避けるため、本家と分家などで形を少しずつ変化させました。その結果、家紋の原形は動植物、文様、器物、自然現象など約350種、家紋は約2万種に届くともいわれています。例えば「菱」紋はバリエーションが200種を超える、最も多い図柄の一つですが、武田一族にゆかりの家紋でもあります。武田信玄を出した宗家を始め、小笠原氏、南部氏、大井氏など武田氏から分かれた家も菱紋です。山梨県甲府市では菱紋を採用する家が多数あり、まさに一族の繁栄が家紋のバリエーションを増やした一例となっています。

さて2万種にもおよぶ家紋のうち、図柄のバリエーションや使っている家が多い家紋を「十大家紋」と呼びます。藤紋、片喰(かたばみ)紋、木瓜(もっこう)紋、蔦紋、鷹の羽紋、柏紋、桐紋、茗荷紋、沢瀉(おもだか)紋、橘紋の10種類です。藤は長寿で繁殖力の強い植物。藤原氏の家紋で、藤のつく名字の人に多い家紋です。片喰は田のつく名字の人に多いそう。鷹の羽は西日本に多く、忠臣蔵の浅野家の家紋でもおなじみです。木瓜は植物柄に分類されていますが、もともとは鳥の巣がモチーフという説もあります。

余談ですが、神奈川県鎌倉市の市章にはリンドウがデザインされています。これは鎌倉幕府を樹立した源頼朝の家紋、「笹竜胆」(ササリンドウ)にちなんでのことだそうです。

ところで家紋は一家にひとつと思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。実は家によっては数個の家紋を持ち、使い分けているところもあるのだそうです。毛利氏は10種、伊達氏も9種の家紋を使っていました。

家の歴史とともに継がれてきた家紋は意匠としての美しさもさることながら、祖先に思いをはせるきっかけになりそうです。

※参考:「家紋帳」(大森ようこ・菊地敦己著/ピエ・ブックス)
播磨屋 http://www.harimaya.com/harimaya/
家紋同好会 http://www.geocities.jp/no_turns2005/
鎌倉市ホームページ http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/


諸葛孔明の知恵から生まれた中華まん、今では日本の朝食に。
 

コンビニで手軽に買えるファストフードとして定着した中華まん。ほかほかの中華まんをほおばるのは、冬ならではの楽しみです。2009年の調査によれば自宅であたためて食べるタイプの袋入り中華まんを「朝食として買った」という人が26%、コンビニでも朝6時台からよく売れているそうです。

中華まんの歴史は古く、諸葛孔明が生みの親と言われています。彼は7千人を超える人の首と牛、羊をいけにえとして捧げなければならないと言い伝えられている川に、小麦粉でつくって人の頭の形に丸めた生地の中に牛や羊の肉をつめた饅頭を投げ入れ、部下の命を差し出さずして氾濫中の川を鎮めました。この饅頭が中華まんの始まりとされています。

日本では1927(昭和2)年、東京・新宿で日本人好みにアレンジした中華まんが売り出され、一般の人にも親しまれるようになりました。当時は肉まんが6銭、あんまんが4銭でした。

中華まんといえば肉まんとあんまんが代表的ですが、今ではさまざまな味が発売され、ピザまんやカレーまんはすっかり定着しました。今冬は人気の「食べるラー油」系のアレンジものが流行のようです。

ユニークなのは、地方によって食べ方が変わること。関西ではウスターソースやからしをつけるのが好まれていて、九州では酢醤油を生地にひたして食べる方法がポピュラーなのだとか。コンビニで肉まんを買うと、からしや酢醤油の小袋をつけてくれるそうです。また北海道で「中華まん」と言えば、どら焼き風の生地にあんこをはさんだお葬式や法事につかわれるおまんじゅうを指すそうですよ。ところ変わればとはよく言いますが、驚きです。

おなかも心も温かく満たしてくれる中華まん、あなたのお気に入りはどの味ですか?

※参考:新宿中村屋 http://www.nakamuraya.co.jp/
Buseness Media誠 http://bizmakoto.jp/
広東料理の鉄人 http://www.kantondish.com/
ウォーカープラス http://www.walkerplus.com/
肉まん全国調査 http://www.246.ne.jp/~bayou/side_B-fieldwork_frm.htm
LIFENCE http://mag.gto.ac.jp/
北海道人 http://www.hokkaido-jin.jp/


お酒を楽しむ姿をエレガントに見せてくれる! 女性におすすめのシャンパン。
 

パーティーなど華やかなシーンで女性をおしゃれでエレガントに演出してくれるお酒、それがシャンパンです。

「シャンパン」とは発泡性のあるワイン、いわゆるスパークリングワインの一種で、フランス・シャンパーニュ地方で条件を満たして生産されたものだけが名乗れる名前です。スパークリングワイン=シャンパンではないのですね。

シャンパンの最大の功労者は、ドン・ペリニョン。彼は修道士でしたが、質の高いワインを作るためにさまざまな研究を施し、葡萄の樹の剪定から保存がきく瓶詰めシャンパンの開発まで、シャンパンの守護神と称賛されるまでに。ドン・ペリニョンの名前は瓶詰めのシャンパンの代名詞となったのです。17世紀後半、シャンパンはフランス宮廷や貴族の間で大人気となり、暮らしの必需品とまでいわれたそうです。

その後、フランス革命によってシャンパンは貴族という大口顧客を失うのですが、代わりに現れたのがナポレオン。ブランデーの名前にもなっているナポレオンは大のシャンパン好きで、ナポレオンの遠征をシャンパンの製造者が追いかけていたというエピソードが残されているほどです。

さて、ワイン同様シャンパンのラベルにもさまざまな情報がしるされています。なかでもラベルの下の方に小さく入っている2文字のアルファベットからは製造業者の業態がわかります。「NM」はいわゆるメゾンと呼ばれる大規模製造者、「CM」はシャンパン生産者の協同組合、「RM」は小規模生産者を指し、なかでも「RM」は自家でブドウを栽培し、製造から販売まで手がける良質なシャンパーニュメーカーとして、近年注目されています。

シャンパンを飲む女性がエレガントに見えるのは、グラスにあるのかも知れません。パーティーなどでよく使われる口が大きくあいた平らなグラスは、グラスを大きく傾けなくてもよいのでグビっと飲み干す姿勢になりません。一方親しい人とプライベートで飲むなら細長いフルート型がおすすめ。シャンパンの命ともいえるフルーティな香りや泡の美しさまで楽しむことができます。

洗練された印象のシャンパンは、華やぎの場にふさわしいお酒。いつもはワインや焼酎、日本酒、ビールをたしなむ方も、この季節は優雅にシャンパンを味わってはいかがでしょう。

※参考:株式会社桝久商店 http://www.e-masukyu.co.jp/index.shtml
アサヒワインコム http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/index.html
フランスワイン事典 http://www.french-wine-jiten.com/index.html
暮らしの知っ得情報館 http://www.horidashi-ichiba.com/index.htm


 
 
 
 
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