暮らしの情報・豆知識
ホーム ≫ 毎月レポート「暮らしの情報・豆知識」 ≫ 【2012.06.01】 重症化する食中毒に注意。
2012.06.01更新
 

重症化する食中毒に注意。
 

細菌やウィルスが付着していたり、有害な物質を含んだ食品を食べることによって起きる健康被害、それが食中毒です。発症する主な原因は、サルモネラ菌やO-157などの「細菌」、ノロウィルスなどの「ウィルス」、キノコやフグなどの「自然毒」です。ここではこの時期重症化しやすい、細菌性食中毒の原因となるO-157とカンピロバクターを取り上げます。

O-157(おー・いちごうなな)は、腸管出血性大腸菌の一種で、主に牛や豚などの家畜の腸の中にいます。少量で感染することと毒性の強いベロ毒素を出すことが特徴で、菌が付いた食品を食べると、発熱や激しい腹痛、下痢、血便、嘔吐などの症状が現れます。特に抵抗力の弱い子どもや高齢者は、重症化し、死に至る場合もあります。

カンピロバクターが原因の食中毒は、国内の食中毒の中で発生件数が最も多いものです。ニワトリやウシをはじめ、ペットや野生動物などあらゆる動物が保菌している菌で、1978年にアメリカで約2,000人が感染した集団食中毒で世界的に注目されました。こちらも菌に汚染された食品を食べたり動物との接触によって感染し、下痢、発熱、嘔吐、悪寒などの症状が現れます。1週間ほどで治癒し、死亡例はまれですが、子どもや高齢者は重症化の可能性が高いので要注意です。また、カンピロバクターに感染後「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることも指摘されています。

O-157とカンピロバクターは、どちらも家畜の腸内に存在する菌なので、肉への付着をゼロにすることはむずかしいと言われています。そのため、刺身やレバー、ユッケのように生食したり、加熱不十分な肉を食べたりすることで食中毒を発症してしまうのです。肉の生食は避け、十分加熱して食べるようにしましょう。

食中毒を防ぐ基本は、細菌を「付けない」「増やさない」「やっつける」の3点です。食材の購入時、肉や魚などはビニール袋に入れ、他の食品と接触させないようにしましょう。帰宅後はすぐに冷蔵庫へ入れ、細菌の増殖を防ぎます。下ごしらえ時は、使う食材が1か所に集まるので特に注意が必要です。肉は野菜など生で食べるものから離して置き、肉や魚、卵を触ったら手を洗ってから次の食材を触るようにしましょう。O-157やカンピロバクターは高温で死滅するので、肉はよく焼きましょう。中心部分の温度が75℃で1分間加熱するのが目安です。料理が残ったらすばやく保存容器などに移し替え、冷蔵庫へ。長時間食卓に放置することも避けましょう。

飲食店などの集団食中毒では、同じものを食べても食中毒を発症する人としない人がおり、体力の低下や腸の働きが弱っていると食中毒になりやすいとも言われます。食べるものの注意とともに、ふだんから健康維持に努めることが大切です。

※参考:
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/
さいたま市WEBサイト http://www.city.saitama.jp/
花王プロフェッショナル・サービス株式会社 http://www.kao.co.jp/pro/


古くて新しい、手ぬぐいの魅力。
 

綿100%の生地に染めを施した長方形の布、手ぬぐい。タオルに押されて「あの品は今」のようなポジションにあると思いきや、意外にも現代もちゃんと活用されている「現役」です。本当?と思った方は、おしゃれな雑貨店や博物館のミュージアムショップ、テーマパークのお土産コーナーをのぞいてみてください。ほとんどのところにラインナップされています。ここ数年、乾きが早くてかさばらず扱いやすいことから人気を集め、電力不足で汗をかいた昨夏には大活躍したという声も多く聞かれます。

手ぬぐいの前身は奈良時代にさかのぼります。「たのごひ」(「た」は手、「のごひ」は拭うという意味)と呼ばれた一尺(約30cm)×三尺(約90cm)の木綿の布のことで、神事などの宗教行事で身分の高い人が使うとても貴重なものでした。江戸時代になると綿の生産が盛んになって庶民に手が届くようになり、江戸の町ではお気に入りの色柄の手ぬぐいを頭や肩に乗せておしゃれを楽しむブームが起きています。柄や"粋さ"を競う「手ぬぐい合わせ」という催しも開催されたとか。手ぬぐいを楽しむ江戸っ子の姿が目に浮かぶようですね。

さて、手ぬぐいの特徴は、両端が切りっぱなしになっていること。端を縫わないことにより乾きが早く、結んで使うのに適しているのです。両端のほつれはハサミで切りながら使う、これもまた「マイ手ぬぐいを育てる粋な作業」です。ほつれはある程度までいくと自然に止まり、使えば使うほど柔らかくやさしい風合いが生まれます。

手や体を拭く手ぬぐいとして使いに使ったあとは、下駄の鼻緒やおむつ、最終的には雑巾として、幸せなサイクルを全うされていた手ぬぐい。現代では、お気に入りの柄を壁掛けとして飾ったり、テーブルナプキンの代わりにしたりと、自由な発想で使われています。

この夏は、古くて新しい手ぬぐいライフを楽しんでみませんか。

※参考:
株式会社かまわぬ http://www.kamawanu.co.jp/
手拭い工房 http://www.tenugui-kobou.com/
志お屋 http://www.e-shioya.com/tenugui/
わらく http://odawara-shop.jp/NewHP/warakuHP/tenugui/TenuguiHP.php


企業コラボレシピ本に見る、「おいしさはチャレンジ!」の精神。
 

書店をのぞくと、見覚えのある食品パッケージの絵柄がデザインされたレシピ本が平積みされているのに気づきます。これが、いま話題の企業コラボレシピ本。日頃なじみのある食品でつくられたレシピと豊富な薀蓄も盛り込まれたその内容は、眺めているだけでも楽しい本に仕上がっています。

特徴は、ほとんどのレシピブックが著名な料理研究家ではなく、社員のレシピなどを紹介する形をとり、食品メーカー監修のもとでつくられている点。自社の製品をこよなく愛し、毎日向き合っている社員ならではのアイデアに驚かされます。例えば乳酸菌飲料は調味料代わりにも使われ、おかずづくりに大活躍。また、納豆や豆乳など苦手な方も多い食材には食べやすくする工夫を凝らしたレシピがあり、家族の好き嫌いに悩むお母さんにとっては強力な助っ人になってくれそうです。

この種の企業公認レシピブックの先駆者は、いうまでもなくあの体脂肪計のトップメーカー。レシピブックは大ベストセラーになり、ついにオフィス街にレストランをオープンし、こちらも連日大盛況というのはたびたびテレビでも紹介されていますね。

毎日の献立を預かる主婦の食事づくりは、マンネリは避けたい思うもののついつい「家族が喜ぶから」「これなら自信があるから」と作り慣れた料理になりがち。また、主婦歴が長くなるほど無意識に「この食材はこのメニューに使う」といった固定概念も生まれがちです。企業コラボレシピブックは、そんなマンネリ化&固定化していた食生活や食習慣に、いい意味で刺激を与えてくれる本と言えましょう。

たまには冷蔵庫や食品ストック庫にある食材をいつもの味付けにプラスしたり材料を置き換えるなど「あえて」挑戦し、柔軟な発想と斬新なアイデアで料理をしてみませんか? 案外我が家オリジナルレシピが誕生するかもしれませんよ!

※参考:
「ヘルシー! 豆乳レシピ/キッコーマン飲料株式会社監修」(ワニブックス)
「おかめちゃんの納豆レシピ/タカノフーズ株式会社監修」(ワニブックス)
「カルピス社員のとっておきレシピ/カルピス株式会社監修」(池田書店)
株式会社タニタ http://www.tanita.co.jp/
株式会社日本食糧新聞社 http://info.nissyoku.co.jp/


 
 
 
 
キーストーンコンサルティング株式会社 〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野1-2-39 4F TEL 093-551-6325 FAX 093-551-6326保険相談・教育費積立相談・経営コンサルティング対応エリアは全国です 東京、大阪、名古屋、をはじめ 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県 香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県