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2012.11.01更新
 

冬の使者、木枯らし1号の秘密。
 

11月7日は立冬、暦の上では冬が始まる日です。この頃のお天気情報で聞くのが「木枯らし1 号」のニュースでしょう。木枯らしは童謡「焚き火」の歌詞にも登場する、冬の代表的な季節風です。

木枯らし1号とは、吹き始めの木枯らしのこと。「10月半ばから11月末にかけて吹く冬型気圧配置・北よりの風速8メートル以上の季節風」と定義され、発表しているのは意外にも東京(関東地方)と大阪(近畿地方)だけなのだそうです。

本格的な冬の到来を告げる木枯し1号は毎年立冬とほぼ同時期にやって来ますが、期間や気圧配置、風向風速の定義に当てはまらないと、その年の木枯らし1号の発生は無しとなります。ちなみに木枯らし2号や3号ももちろん吹いてはいるのですが、木枯らしそのものが「観測情報」にあたらない「季節現象」なので、発表はされません。また、昨今の地球温暖化の影響からか、近畿地方の木枯し1号は東京より少し遅めにやってくる傾向にあります。

冬を告げる木枯らし1号と同様に春の便りを知らせてくれるのが「春一番」です。なぜ統一されていないのかというと、これらは暮らしの中で言い伝えられてきた言葉であり、気象庁がつくった用語ではないから。厳しさや強さを感じさせる「1号」に対し、「一番」は柔らかさや穏やかさを感じさせてくれるような印象で、語感としてはぴったりです。

この季節は日照時間も少なくなり、体のバランスが崩れやすい時期。木枯しが運んでくる冬の足音を聞いたら、温かくして十分な睡眠と休養、バランスのいい食事を心がけましょう。

※参考:
日本気象協会 http://tenki.jp/
気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/
朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/
テレビ金沢 http://www.tvkanazawa.co.jp/
エキサイト http://www.excite.co.jp/
はてなブックマークニュース http://b.hatena.ne.jp/articles


きのこはおいしい森のリサイクル屋さん。
 

旬のきのこ、食べてますか? 豊富な食物繊維やビタミン類、ミネラルやたんぱく質などを含むきのこは、低カロリー&うま味成分もたっぷりで美容効果もばっちり。女性に大人気の食材です。

日本人はいろいろな種類のきのこを食生活に取り入れた、世界に名だたるきのこ食文化を持つ国です。縄文時代の遺跡からきのこ型の土製品が出土したり、日本書紀にきのこを天皇に献上したという記述が見られることから、古代より食用されていたと見られています。

きのこは植物ではなく、菌糸という糸状の組織を持つ、カビの仲間「菌類」です。植物は自分で栄養をつくり花を咲かせて子孫を残しますが、きのこは自分で栄養分を摂れず、花もないので受粉もできず、胞子を飛ばして自らを増やしている点で植物と大きく異なります。また、倒れた木などから栄養を吸う「腐生菌」(シイタケやエノキ)、植物の根などから栄養をとる「寄生菌」(マツタケ、ホンシメジ)と大きく分けて2種類があり、どちらもきのこと木は互いに養分などをやり取りし共生しながら生きています。さらに枯れ木や落ち葉などを腐らせ土にもどす「分解者」の役割も担っています。言ってみれば森のリサイクル屋さんといったところです。

さて、きのこは国内だけでも4000〜5000もの種類があるといわれ、その中で食用にできるものは約100種。いわゆる毒きのこと呼ばれるものはおよそ200種類超もあり、これらの中には1本のきのこで大人1人を死に至らしめる猛毒きのこも。中には食べられる「クリタケ」と、有毒きのこ「ニガクリタケ」のように、見た目は似ているけれどまったく異なるきのこもあるので、野生のきのこの食用には十分注意してくださいね。

※参考:
社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 http://www.jataff.jp/
日本特用林産振興会 http://nittokusin.jp/wp/
学研サイエンスキッズ http://kids.gakken.co.jp/kagaku/
茨城県林業技術センター http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/nourin/ringyo/
いしかわ きのこ図鑑 http://www.pref.ishikawa.lg.jp/
ホクト株式会社 http://www.hokto-kinoko.co.jp/


数より時間! すべては新鮮さを損なわないために、『サバ』。
 

トロのような脂がのって、おいしい旬を迎えている秋のサバ。日本でとれるサバは、マサバとゴマサバの2種類です。良質なアミノ酸や脳の働きを活性化するといわれるDHA、高血圧や血栓を予防するといわれるEPAを始めカルシウムやビタミン類が豊富で、まさに健康食材といっても過言ではないでしょう。

サバは調理方法が多彩なので食卓にのぼる機会も多い魚ですが、「サバの生き腐れ」という言葉からもわかるように傷みやすい魚でもあります。これは、サバの内臓に含まれる消化酵素類が強いため、腐敗が進みやすいから。また「サバを読む」とは、数字をごまかす・いい加減な数を言うことを指しますが、新鮮なうちに出荷しようとして数が適当だったのが語源です。冷蔵保存の技術が進歩して新鮮なまま流通できるようになっている今、サバにとって不名誉な言葉かもしれませんね。

サバと言えば、空弁で一気に有名になったのが、福井県若狭地方の名物である焼きサバです。若狭湾は昔からサバの産地として知られ、都である京都にも運んでいました。この時に使っていた物流ルートが「鯖街道」。小浜から京都までは十八里(72km)の距離がありましたが、ちょうどいい按配の塩サバになる頃に京都に着くよう、商人たちは夜通し歩いて届けていたそうです。そんな努力もあって若狭湾のサバは京都で人気を呼び、大変なごちそうだったとか。今もその名残りで、京都には鯖寿司の名店がいくつもあります。

最近では、大分県の「関サバ」や神奈川県三浦半島の「松輪サバ」、高知県の「土佐の清水さば」、日本のサバの主漁港としては最北端である青森県八戸市の「八戸前沖さば」など各地にブランドのサバがあり、おいしさを競っています。

煮てよし焼いてよし、酢で〆てよし。この季節ならではの脂ののった旬のサバを味わってはいかがですか?

※参考:テレビ朝日「食彩の王国」 http://www.tv-asahi.co.jp/
農林水産省 http://www.maff.go.jp/
鯖街道を訪ねて http://sabakaidou.jp/
鯖街道資料館 http://www1.city.obama.fukui.jp/
京都料理組合 http://www.kyo-ryori.com/


 
 
 
 
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