暮らしの情報・豆知識
2014.09.01更新
 

持ち歩く防災グッズ
 

8月30日〜9月5日は防災週間、そして9月1日は防災の日です。1923(大正12)年のこの日に発生した関東大震災をふまえ、立春から数えて210日目であることから、台風や豪雨、洪水、地震、津波などの災害や防災についての認識を深めるために設けられました。

東日本大震災以降、人々の防災や備蓄に対する意識は高まりつつあるとはいえ、ある調査によると、3人に2人が食料、飲料水の備蓄など「非常用品の準備」をしているものの、3人に2人は「自身の災害への備えは『不十分』と認識」しており、さらに2人に1人が「東日本大震災直後は防災意識が高まったが、最近は徐々に薄れている」という結果が出ています。

災害は、自宅にいる時とは限りません。自宅での備蓄も大切ですが、外出先で遭ってしまった「その時」のために、防災グッズを持ち歩くのがおすすめです。
携行用としての極意は「必要なものを最小限にコンパクトに」。これに尽きます。人によって重要度は多少異なると思いますが、便利だった・欲しかったという被災者の声からいくつかご紹介しましょう。

●ペットボトルの水。災害時は空容器も捨てずにとっておきましょう。
●手ぬぐい。かさばらない上に、包帯や三角巾の代わりにもなります。
●懐中電灯。ごく小さなLEDライトを自宅の鍵などにつけておくと便利です。
●スマホ等の携帯用充電器。情報を知るためにも、バッテリー切れは避けたいもの。

意外と役に立つのが、ポリ袋の類です。たとえば45ℓのポリ袋は、防寒具代わりになりますし、雨よけにも。スーパーのレジ袋を含め、大小あると何かと便利です。ほかにホイッスル、マスク、小銭を含んだ現金なども、非常用として巾着などにひとまとめにしておくと、バッグの中でバラバラにならない上に入れ替えも簡単です。また、持病のある方は、お薬手帳や予備の薬も忘れずに。

持ち歩き用の防災グッズは、旅行の便利グッズと同じで、どれも「あれば便利」です。ふだん持ち歩くかばんの大きさや重さとのバランス、自分の優先順位で完成させるのがよいでしょう。いつでもかばんの中に入れて持ち歩く「My備え」。防災週間をきっかけに始めてみませんか?

※参考:
NHKオンライン      http://www.nhk.or.jp/
株式会社エフエム仙台 http://www.datefm.co.jp/
東京消防庁        http://www.tfd.metro.tokyo.jp/
調査出典「災害への備えと対応に関する意識・実態調査2013」一般財団法人 経済広報センター)


ご存じですか?賞味期限と消費期限
 

食品を買う時、ついつい商品棚の奥の方から期限の長いものを選んでしまう。買い置きしていた食品の賞味期限が切れていたことがある。どなたにも1度は経験のあることではないでしょうか。

食品パッケージには、一部の食品を除いてすべて「賞味期限」と「消費期限」が記載されています。これらは「期限表示」といい、食品が一定の品質を有していると認められる期限のことを指します。食品を購入する時や食べる時など、私たちは複数回にわたってこれらの表示を確認しますが、この2つは、混同して認識されていることも多いようです。実はこれ、性質の異なる別のものなのです。

賞味期限とは、「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする」と定義されています。つまり「品質が保たれ、おいしく食べることができます」という期限を表したもので、缶詰やお菓子、レトルト食品などといった比較的保存がきく食品に表示してあります。日にちを過ぎても即刻食べられなくなるわけではないので、見た目や味、においなどで消費者側が適宜判断することも可能です。従来は年月日が記載されていましたが、食品会社の中には「年月」表示への切り替えを決定したところもあり、来年の夏あたりから年月表示の食品が店頭に並ぶ予定だとか。たとえば「2014.9.1」と「2014.9.30」では、1カ月もの差が生まれますが、年月にすることによって期限を1日過ぎただけで廃棄される食品を減らせるのです。

一方の消費期限は、「定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう」と定義され、「その日までは安全に食べられます」という期限を指します。肉や魚、お弁当、牛乳など傷みが早い食品につけられ、期限を過ぎたら食べてはいけません、ということです。

賞味期限・消費期限ともに、たとえ期限内であっても、開封したりあるいは適切でない保存方法によっては、品質の劣化も考えられるので、注意が必要です。数年前のニュースにもありましたが、調味済の粉製品は開封後できるだけ早く食べきり、残ったものはたとえ賞味期限がまだ先であっても冷蔵庫で保存しましょう。

賞味期限や消費期限はわたしたちの食を守る砦ともいえますが、期限表示を正しく理解した上で五感をフルに活用し、ムダなくおいしく安全に食べていくようにしたいものです。

※参考:
農林水産省      http://www.maff.go.jp/
消費者庁       http://www.caa.go.jp/
食品安全委員会   http://www.fsc.go.jp/
朝日新聞デジタル  http://www.asahi.com/
味の素株式会社   http://www.ajinomoto.co.jp


ホントはムシじゃない?話題のミドリムシ
 

最近ミドリムシという名前をよく見聞きしませんか? 誕生は5億年も前という、いわば人類の大先輩。人間の髪の毛の太さよりも小さい体長で、わずか0.05ミリ。見るにはもちろん、顕微鏡が必須。淡水で育ち、光合成を行い、その小さな体に栄養素がいっぱい。食品を始めいろいろな側面からの利用ができないものかと、熱い視線を集めています。

ミドリムシは和名こそミドリムシと「虫」を連想させる名前がついていますが、学名は「美しい眼」という意味の「ユーグレナ」といい、ワカメや昆布などの仲間である藻の一種で、植物と動物の双方の特性を併せ持っています。このため植物学者はミドリムシ植物門のミドリムシ藻類に、一方動物学者は原生動物門のミドリムシ類にとそれぞれ分類していて、いまだに動物か植物かの決着がついていないそうですよ。

さて、このミドリムシ、太陽光と二酸化炭素、水があれば育ち、人間に必要な栄養素のほとんどを作り出すことができ、DHAなどの不飽和脂肪酸も豊富に含んでいるというすごさ。じつに59種類もの栄養素を備えています。この栄養価を利用しての研究が進んでおり、栄養補助食品としてはもちろん、途上国での食料援助の素材として、最近ではクッキーやベーグルといったお菓子、スイーツなどにも使われています。そして、特筆すべきはミドリムシの二酸化炭素に対する能力。彼らに大量のCO2を送り込むと、さらに光合成が活性化して成長しますが、その際に油脂分を作り出します。この特性を活かしたバイオ燃料の開発も進められており、試験的にバスが運行された他、オイルそのものが軽量なのでジェット燃料に適しているといわれています。

栄養補助食品として、地球温暖化を食い止めるバイオ燃料として。ミドリムシの小さな体には、大きな期待がかかっているのです。食わず嫌いは損かもしれませんよ!

※参考:
JT生命誌研究館    https://www.brh.co.jp/
日本科学未来館    http://www.miraikan.jst.go.jp/
株式会社ユーグレナ http://www.euglena.jp/
朝日新聞デジタル   http://www.asahi.com/


 
 
 
 
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