陽気がよくなり、車でお出かけする機会も、運転する時間も増す季節になりました。運転は安全第一ですが、予期せぬさまざまなことが待ち受けているのも世の常です。
車を運転する方なら、「ドライブレコーダー」や「ドラレコ」の名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。車のフロントガラスなどに取り付けて記録する車載カメラのことで、運転中、急ブレーキなどの衝撃を受けると映像やブレーキ、ウインカーといった走行データを記録する装置です。タクシーなど事業用自動車での普及が先行していますが、ここ数年で価格が手頃になったこともあり、マイカーに導入する方が増加しています。
ドライブレコーダーを取り付けるメリットと言えば、事故が発生した時、原因解明に活用できることでしょう。でも実はそれだけではありません。記録されているという意識から、より注意力・緊張感を持って運転するようになる「交通事故抑止効果」、録画した映像を客観的に見て自分の運転の癖を知ることができる「安全運転の意識向上」という思いがけない利点があります。万一の場合にというアイテムではありますが、逆に事故を未然に防ぐ効果もあるというわけですね。
需要の高まりもあり、店頭には多くの商品が並んでいます。価格もピンキリ、機能もいろいろあるので、イザという時に役に立たなかったということのないようにしたいものです。失敗しないために以下の3点に注意して選んでください。
■画質にこだわる。画質の良し悪しは最も重要なポイントです。雨天や夜間でも車のナンバーが識別できるようFULL HDを選びましょう。
■広い範囲が録画できる。視野角、画角とも呼ばれる機能で、カメラが撮影可能な範囲のことです。数字が大きいほど範囲が広くなります。
■録画仕様を選ぶ。衝撃を検知した時に映像を記録する「イベント記録」仕様、エンジンがかかっている間ずっと記録している「常時録画」仕様があります。常時録画はドライブルートや風景の記録を映像として楽しみたい方におすすめです。
以上の主要ポイントをチェックしたら、あとは音声機能やGPSといったその他の機能を予算や好みでセレクトしてください。
大切な家族や車を守るために、そろそろ考えてみようか。そう思った時が自分にとってのドライブレコーダーの取り付け時です!
※参考:
自動車総合安全情報 https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/
静岡県警察 https://www.pref.shizuoka.jp/police/
株式会社レインボーモータースクール http://www.rms.co.jp/
MOBY http://car-moby.jp/
明日の天気はもとより1週間先の全国各地の予想天気、大雨や台風の最新情報などがわかる、現代の私たちの暮らし。雲の様子や月の見え方、動物や植物の生長を見て天気を予想するしかなかった昔の人から見ると、なんと便利で恵まれていることでしょう。
そんな気象観測の必要性を日本で訴えたのは、イギリス人のいわゆるお雇い外国人でした。明治政府が気象台を設けることを決定したのは1873年(明治6年)5月のこと。1883年3月から、毎日の天気図が配布されるようになったのです。この年の5月26日、東京気象台で暴風警報が発表されます。これが日本で初めての気象警報でした。
約130年を経た現在、気象によって災害が起こるおそれがある時は「注意報」、重大な災害が起こるおそれのある時は「警報」が発表されています。
そして、2013年8月から運用されるようになったのが「特別警報」です。数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に気象庁が発表します。2011年に発生した東日本大震災の際の津波や台風12号による紀伊半島の大雨では、気象庁が災害への警戒を呼びかけたものの危険性が伝わらず、甚大な被害が出てしまいました。このことを重く受け止めた気象庁が新たに創設したものです。
特別警報はテレビ・ラジオ、インターネット、市町村の防災行政無線や広報車、緊急速報メールなどにより伝えられます。特別警報が発表されたら、ただちに命を守る行動をとります。市町村の避難情報に従うのが基本ですが、すでに外出が危険な状態になっている時は、家の中の安全な場所にとどまるなど身の安全を守るのを最優先にしましょう。
これから梅雨や台風シーズンを迎えます。自然災害時に命を守る最善の行動をするためにも、正確で新しい気象情報を収集し、早めに行動することが何より大切といえそうです。
※参考:
気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/
四国放送 http://www.jrt.co.jp/
子供の科学 http://www.kodomonokagaku.com/
「特別警報と自然災害がわかる本/饒村 曜著」(オーム社)
春は動物の赤ちゃんがお披露目される時期ということもあり、各地の動物園の話題がニュースになります。インタビューされているのは小さな子どもやその親御さんが多いですよね。動物園といえば足が遠のいて久しい場所であり、子ども連れファミリーが行くところ、遠足の場所、遠い昔に訪れた思い出の地、そんな連想をついついしてしまいがちなのですが。。。
実は今、動物園に行く大人が増えているのです。動物園は大人の隠れた人気スポットと言っても過言ではありません。ある調査によれば、大人が動物園に行きたくなる時は?という設問への回答で最も多かったのが「癒されたい気分の時」というものだったそう。いろいろな想いを抱えて生きる大人ならではの理由と言えそうです。
そうした状況を受け、動物園では大人限定の企画が目白押し。飼育エリアを観察できるバックヤードツアーをはじめ、講座、講演会など大人の好奇心に応えるイベントが開催されています。気になる動物や好きな動物をゆっくり観察する大人の皆さんも多いようで、パンダやライオンといったスター級の動物ではなく、ちょっと通な、カピバラやハシビロコウ、ミーアキャットなどが人気なのだとか。確かに癒し効果がありそうな顔ぶれです。
大人が動物園を楽しむコツは2つです。1つ目は「欲張らないこと」。全部の動物を見て回ろうとすると見ただけで満足してしまいがち。1回で見て回る動物の数を絞りましょう。2つめは「じっくり見ること」。お目当ての動物は時間をかけて見てみましょう。寝ているだけと思っていた動物も、じっとして動かない動物も、驚くほど豊かな仕草や行動を見せてくれます。集団で暮らしている動物なら小さな社会がかいま見えたりします。双眼鏡で見るのもおすすめです。
戦時中の猛獣処分という悲劇を経て、平和の象徴でもある動物園。目の前の動物たちの姿に癒されるもよし、野生動物や環境といった問題を考えるきっかけにするのもよし、自宅で動物番組を見ているのとはまた違った楽しみ方を発見してみてはいかがですか?
※参考:
株式会社朝日新聞出版 https://dot.asahi.com/
ベネッセ教育情報サイト http://benesse.jp/
ペットクリニック・ドットコム http://www.petjpr.com/
愛媛県立とべ動物園 http://www.tobezoo.com/
日経ウーマンオンライン http://wol.nikkeibp.co.jp/
公益財団法人東京動物園協会 http://www.tzps.or.jp/