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2017.12.01更新
 

社会で活躍する使役犬たち
 

来る年は戌年。ペットとして人気のワンちゃんですが、中には人のために働き、役立つ犬たちもいっぱい。今月は、そんな使役犬についてのお話です。

使役犬とは、人間のために働く犬のこと。長い歴史を持つ牧羊犬や猟犬もその一種ですが、私たちの社会の中で活躍しているのが特徴で、大きく分けて補助犬・警察犬・探知犬・救助犬・セラピードッグの5種類があります。

補助犬は盲導犬・聴導犬・介助犬に分類され、それぞれ障がい者の生活をサポートします。不自由な目耳、手足のかわりになりお手伝いをしてくれる補助犬は、人間が大好きで温厚な性格。一緒に電車に乗ったり、スーパーでの買い物に付き添ったりしているので、私たちも出会うことが多いですね。
警察犬は、優れた嗅覚を活かして警察に協力する犬で、人間の臭いを覚えてその足跡を追う足跡追及犬と、臭いによって証拠品などを判別する臭気選別犬の2種に分類されています。こちらもテレビなどで目にすることも多いでしょう。

それから、麻薬探知犬・検疫探知犬・地雷探知犬などわたしたちの暮らしの安全を守ってくれるのが探知犬。空港などで麻薬や伝染病が外国から入ってくるのをせき止めています。
救助犬はその名のとおり人を助ける犬で、水難救助犬は溺れた人を、山岳救助犬は遭難者やなだれに巻き込まれた人を探索します。震災や土砂崩れなど災害現場から人を助ける災害救助犬の活躍は、日本のみならず海外にも派遣されていて活躍する姿を目にします。

最後はセラピードッグ。人を癒し、ストレスを軽減させる使役犬で、医療施設や福祉施設などが活動の場です。ある小児専門病院には、医療スタッフとして治療に関わるファシリティドッグと呼ばれる使役犬がいます。検査や手術室に向かう子どもに寄り添い、治療や心のケアにひと役買っているのです。
最後におまけのネタを。昭和50年代まで一部の県に「犬税」という市町村税がかけられていたのをご存じですか?なかでも「狆」という犬種は上流階級で好まれた愛玩犬だったせいか、唯一犬種での課税対象とされていたそうですよ!


※参考:
特定非営利活動法人ジャパン使役犬活動センター   http://www.jsk.center/
一般財団法人国際セラピードッグ協会        http://therapydog-a.org/
神奈川県立こども医療センター           http://kcmc.kanagawa-pho.jp/
世田谷ペット法務コンサルタント松永行政書士事務所 http://www.g-matsunaga.jp/
国税庁                      https://www.nta.go.jp/



小さな力持ち ごま
 

ごまあえやお赤飯、おせんべいに豆腐と料理のジャンルを越えて使われるごま。アーモンドやぎんなんと同じナッツの仲間です。ごまはアフリカ・サバンナをルーツとする熱帯植物で、「日照りにごまの不作なし」と言われるほど、暑さや荒れ地をものともしない強い生命力があります。古代エジプトでは絞った油を灯油として使うほか、薬として利用していたという記録が残っているそう。

日本にはシルクロードを経て15,000kmの道のりを渡り、仏教とともに伝わりました。殺生を戒めとした仏教の教えの中で、植物性のごまは料理に広く利用されていて、かの徳川家康が栽培を推奨し、三河地方では多くのごまが栽培されていたようです。

ごまは栄養が豊富な「小さいけれどすごい」食品です。栄養分の50%は、リノール酸とオレイン酸で構成される油分。リノール酸は細胞膜を作る大切な材料であり、オレイン酸は悪玉コレステロールを溶解し排出するもので、ともに欠かせない脂肪酸です。20%がタンパク質で、この中には体内では合成できない必須アミノ酸が含まれています。残りの30%は食物繊維・カルシウム、鉄分などのミネラル分になります。また「セサミン」という抗酸化成分は、アンチエイジングにも効果的といわれています。ごまには白、金、黒とありますが、これは炒り方の違いではなく外皮の色で、栄養価はほぼ変わりません。

ごまは身近な食べ物だけに、身の回りの慣用句にも使われていますよね。「ごまをする」の語源は、すり鉢ですったごまがくっついてしまうさまから、相手にこびる、へつらう、となったようです。また「ごまかす」は諸説ありますが、その一つが、江戸時代の胡麻胴乱というお菓子の中に餡が入っておらず見かけ倒しだったことから、人を紛らわす意味になったというものです。日本では良い意味に使われない一方で、アラビアンナイトで有名な「開け!ごま!」は、貴重で大切な宝物をごまに例えたアリババたちが、神秘な力を信じて唱えたとされており、さく果からはじけるごまの様子を呪文にしたそう。ごまのパワーを考えると、なかなか興味深い話です。

食事の量が少なくなると栄養分をバランスよく摂るのが難しくなりますが、そんなときもごまなら少量でまかなえます。大さじ1杯のごまを摂るのを目安にしましょう。ごまあえのほか、味噌汁やサラダ、カレーにもよく合います。ヨーグルトやトーストに練りごまを合わせるのもおすすめです。


※参考:
農林水産省             http://www.maff.go.jp/
文部科学省             http://www.mext.go.jp/
九鬼産業株式会社          http://www.kuki-info.co.jp/
かどや製油株式会社         http://www.kadoya.com/
カタギ食品株式会社         https://www2.katagi.co.jp/
株式会社大村屋           http://www.ohmuraya.net/
株式会社 山田製油         http://www.henko.co.jp/



いろいろあります、あったか素材
 

厳しい寒さに向かうこのシーズンに欠かせないのが、あったか素材の衣類ですね。洋服を何枚も着込めば暖かくなる中でのあったか素材とは「加工が施してある生地や、糸や織り方を研究・開発したハイテク生地」と考えればわかりやすいと思います。重ね着する必要がないので着ぶくれしない、着替える際にひやっとしないといった特長もうれしいところです。

寒さを防ぐには、外の冷たい空気を遮断するのが一番です。それなら風を通さないビニールのような素材を身につければよさそうですが、通気性が悪く汗で蒸れてしまうという欠点が。そこで出てくるキーワードが「空気の層」です。空気がクッションの役割を果たし、通気性を確保しながら断熱効果が得られるのです。あったか加工の生地はいろいろな方法で空気を含ませて層をつくる工夫がされています。

「裏起毛」は生地の表面を毛羽立たせる加工を、肌面に施した素材です。毛羽立たせることで繊維の中に空気を含むことができます。冬の素材の王道「フリース」も、ポリエステルの生地を起毛させています。「フランネル」は両面起毛が多く、ファッション性にも優れます。余談ですがコーヒーのネルドリップのネルとはフランネルのことだそうですよ。

「シャギー」は英語で毛むくじゃらという意味で、長い毛足にたっぷり空気を含むのが特徴です。「ボア」は布地に植毛してあり、ぬいぐるみのようなモコモコした見た目で暖かさもひときわ。さらに「リップル」や「リブ」は生地を凹凸させて、「キルティング」も布の間にわたを挟むことで、それぞれ空気を含みます。

一方、ハイテク素材には、身体から発散される水分で発熱するもの、炭などを繊維に練り込み遠赤外線効果をうたうもの、蓄熱で熱を逃がさないもの、などがあります。これらの繊維はメーカーやお店によって名前が違うので、購入する際にラベルなどをチェックしてみてください。
ここまでいろいろ書いてきましたが、あったか素材は数多くあり、肌ざわりや着心地、暖かさもさまざまです。下着なのかコートなのか、屋外なのかお部屋なのか、外の寒さの程度はどうなのか、など目的や環境、好みに応じて自分の好みを探すのがおすすめです。

※参考:
株式会社ディノス・セシール  https://www.dinos-cecile.co.jp/
ファッションプレス      https://www.fashion-press.net/
東レ株式会社         http://www.toray.co.jp/
スリーエム ジャパン株式会社 http://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/thinsulate-jp/
美津濃株式会社        http://corp.mizuno.com/jp/



 
 
 
 
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