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2025.07.01更新
 

アクの正体
 

料理のレシピに時おり登場する「アクを取りながら〜」の記述。どこまで取ればいいのかわからない、とにかく面倒、などの声には全力で同意してしまいますね。でも、そもそもアクってなんでしょう、そしてなぜ取る必要があるのでしょうか。
アクとは、食材から出る苦味やえぐみ、渋味の原因となる成分の総称です。漢字では「灰汁」と表記します。アクには動物性と植物性の2種類があり、成分や取り方もそれぞれ異なります。
動物性のアクは脂質やたんぱく質が主成分で、肉や魚を煮た時に白い固まりが浮いて来たり、灰茶色に濁ったりします。「しゃぶしゃぶの鍋にあらわれるアク」というとわかりやすいでしょうか。肉や魚のアクは臭みの原因でもあり、舌触りが悪くなる、煮汁を濁らせるなどの影響が出ます。実際にしゃぶしゃぶのアクと味覚をセンサーで数値化したところ、アクを取らなかった豚肉は苦みや酸味の数値が高く、アクを取った豚肉は旨味が上がっていることがわかりました。やはりアクはこまめに取り除くのが良いようです。また、しゃぶしゃぶをする時のお湯はぐらぐらと沸騰させず、沸騰直前の温度をキープすると、アクが出にくいそうですよ。
一方、植物性のアクは野菜や山菜などに含まれる成分で、外敵から食べられないよう自分自身を守るためにあるともいわれます。野菜のアクとして広く知られているのが、ほうれん草に含まれるシュウ酸で、結石を引き起こす原因にも。また、ふきやわらびといった山菜には毒性のある成分を含んでいるので、必ず調理前にアク抜きが必要です。その他、ごぼうやれんこん、なすなどはアクが多い野菜の代表格ですが、切った後に軽く水にさらせば十分です。
アク取りはおたまを使うのが一般的ですが、網のおたまやキッチンペーパー、アルミホイル、ブラシなどいろいろな道具があります。使いやすさや料理に合わせて選んでみてください。
最後にオマケの話題を1つご紹介しましょう。あくどい商売、などと使われる「あくどい」という言葉がありますね。多くの方が「悪どい」と思っているかもしれませんが、語源は「灰汁」の方のあくという説があります。「あくどい」の意味が、度をこえてどぎつい、色や味がしつこいということからも、「灰汁」説もなるほど、と思わされます。

※参考:
株式会社にんべん    https://www.ninben.co.jp/
ライオン株式会社    https://www.lion.co.jp/ja/
デリッシュキッチン   https://delishkitchen.tv/
クラシル        https://www.kurashiru.com/
cookpad news     https://news.cookpad.com/
マイナビニュース     https://news.mynavi.jp/


モバイルバッテリーの事故にご注意!
 

今やスマホは電話するだけでなく、動画を見たり音楽を聴いたり、お財布代わりに使ったりなど、生活のあらゆるシーンで使われています。それだけに「スマホの電池切れ」は絶対に避けたいこと。そのため予備電源として、モバイルバッテリーを持ち歩いている方も多いようです。
身近なモバイルバッテリーですが、それに比例するように「モバイルバッテリーによる事故」も増えています。電車や機内で発火、といったニュースも見聞きしますよね。
モバイルバッテリーの「発火事故」は、内蔵されたリチウムイオン電池が劣化することでバッテリーが膨張し、そこに衝撃が加わって起こる事故です。熱を持ちやすいバッテリーは劣化が激しいので、真夏の車内への放置や充電しながらの使用には、十分気を付けましょう。もうひとつ事故の要因に、製品の安全性があります。2019年以降、国内で販売されるモバイルバッテリーは、国の技術基準に適合した製品であることを示す「PSEマーク」がついているのですが、一部の低品質で安価な製品にはマークがないものもあり、インターネット上で販売されているのが現状です。購入する時は必ず「PSEマーク」がついているか確認してください。
また、自宅で充電さえすれば、モバイルバッテリーはずっと使えると考えがちですが、これは誤りです。モバイルバッテリーには寿命があり、500回繰り返し充電が可能な製品なら、3日に1回充電するサイクルで約4年間の寿命ということになります。毎日なら1年から1年半ほど、ともいわれます。「モバイルバッテリーは消耗品」という認識を持ち、買い替えることが大切です。そして寿命でなくても、充電のスピードが遅くなった、バッテリーの減りが以前より早くなった、本体が熱を持つようになった、膨張したような気がする、なども赤信号です。
いざ買い替えとなると何を目安に選べばいいのかわからず、価格やデザインで買ってしまいがちですが、購入のポイントはいくつかあります。容量で選ぶ、ポート数とポート端子の種類で選ぶ、サイズや重さで選ぶ、コンセント一体型などプラス機能で選ぶ、などなど。購入する前に、メーカーのサイトで情報収集するのがおすすめです。
買い替えたら当然出てくるのが、モバイルバッテリーの処分問題です。一般ごみとして捨てたモバイルバッテリーがごみ収集車の中で発火した、またはごみ処理場で火災が起きたなどの事故も増えているそうです。処分方法は各市町村によって異なるので、適正に処分をしましょう。

※参考:
消費者庁              https://www.caa.go.jp/
東京消防庁             https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/
エレコム株式会社          https://www.elecom.co.jp/
アンカー・ジャパン株式会社     https://www.ankerjapan.com/
株式会社ヨドバシカメラ       https://www.yodobashi.com/
NHKオンライン          https://www.nhk.or.jp/
独立行政法人 国民生活センター   https://www.kokusen.go.jp/


上手に活用したい、保冷剤
 

スイーツなどについてくる、小さな袋。不織布やビニールに包まれてカチカチだったのが、だんだん柔らかくなって役割を終えます。でも再び冷凍庫に入れれば保冷剤として使えるすぐれもの。皆さんのお宅の冷凍庫にもあるかもしれませんね。
保冷剤の中身は1%の「高吸水ポリマー」と99%の「水」でできたジェルです。高吸水ポリマーは紙おむつにも使われている素材で、素材自体の重さの約1,000倍もの水を吸収します。中身が破れてもジェルそのものは無害なので、触っても大丈夫です。
しかし、飲み込んでしまうと、体内の水分を吸収してしまい「安全」とはいいきれません。子どもやペットが口に入れないように注意しましょう。万一の際は、病院で受診してください。また、現在の保冷剤には使われていませんが、かつては中身にエチレングリコールという有害な物質が使われていたため、古い保冷剤の取り扱いには注意が必要です。いつのものかわからない古い保冷剤は、処分するのが安心です。
さて、保冷剤は何度でも使えますが、不織布のタイプは雑菌がつきやすいそう。保冷剤として再利用するならフィルムタイプがおすすめです。それに、実は保冷剤の使い道って意外とあるんです。保冷剤から取り出したジェルをガラスの容器に入れ、お好みのアロマオイルを数滴たらせば芳香剤になります。ユーカリやハッカのオイルを選べば、虫よけにもなりますよ。また、40℃のお湯に2〜3分ひたせば、カイロになります。今の時期カイロとしての使い道はなさそうですが、保冷剤カイロをタオルでくるみ、アイマスク代わりに使うと目元まわりがほぐれます。余談ですが保冷剤を電子レンジで加熱すると破裂することがあるので、必ず湯せんであたためてくださいね。
一方、ネット上には植木鉢の土の表面に保冷剤の中身を敷き詰めれば、水が出て数日は水やりをしなくてもすむ、という情報がありますが、ジェルには防腐剤などが含まれていることもあり、植物に良くないことも。同様に切り花の水にジェルを加えるという情報も注意が必要です。水を換える際に排水口に流してしまうのはNGだからです。
また、この時期はペットの暑さ対策に、再利用の保冷剤を活用している方もいらっしゃるかもしれません。その際はかじったり遊んだりして中身が破れ、口に入らないように十分注意してください。

※参考:
株式会社パッケージエキスプレス      https://goopake.jp/
三重化学工業株式会社           https://www.miekagaku.co.jp/
株式会社折兼               https://www.packstyle.jp/
東京ガス株式会社             https://www.tokyo-gas.co.jp/
ShuFoo!                 https://www.shufoo.net/
暮らしニスタ               https://kurashinista.jp/
一般社団法人 全日本動物専門教育協会   https://www.zennitido.com/


 
 
 
 
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